日中関係の悪化がエンタメ界にも大きな影響をもたらしている――。
事の発端は11月7日。衆議院予算委員会の質疑で、野党議員から台湾情勢の緊張に関する見解を問われた高市早苗首相(54)が「(仮に)戦艦を使った武力行使が伴うのであれば、日本にとって存立危機事態になり得る」と答弁。これに中国政府が、日本が台湾情勢に軍事的介入の可能性を示していると反発。
中国政府が日本への渡航を自粛するよう喚起し、留学に対しては慎重に検討するように呼びかけることに。中国現地メディア『北京日報』のSNSでは11月20日、専門家の見解として《両国関係の緊張が続けば中国はパンダの新たな貸し出しを停止し、日本からはパンダがいなくなる可能性がある》と伝えたことも波紋を広げている。
11月17日には大人気グローバルボーイズグループ・JO1が中国で開催する予定だったファンイベントが中止になると発表。
JO1は、中国のSNS・Weiboの公式アカウントで《不可抗力の影響で今回のJO1 Fan Party(広州)の開催が中止となりました》と中国語で報告し、《長い間期待して準備してくださったJAMにお詫び申し上げます》と謝罪した。
18日には、中国・上海で開催中の「上海国際コメディフェスティバル」で20~22日に予定されていた、間寛平(76)や陣内智則(51)ら吉本興業の芸人による公演の中止も決定。主催者側が《不可抗力の原因のため中止》と、吉本興業も《やむを得ない事情により、開催を中止することに致しました》と公式サイトで発表した。
22日には、フォークデュオ・ゆずも12月に予定されていたアジアツアー「YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK」の全公演中止を発表した。中止になったのは、12月3日の香港公演、同6日の上海公演、同8日の台北公演だ。
「ベテラン俳優の黒沢年雄さん(81)が11月20日にブログで《朝から晩まで高市発言の問題!高市さんが大問題になる発言をしましたか? 先ずの発端は野党の質問に真摯に答えた…それが大問題に発展…質問したその政治家に問題があると思います》と私見を綴るなど、日中関係に言及する芸能人も出てきていますが、この問題は長期化しそうですし、エンタメ界にも大きな影響を及ぼすことになりそうですよね」(ワイドショー関係者)