■『with MUSIC』に当初からささやかれていた“ミスマッチ”
『X秒後の新世界』を見た人からは、“面白い”という声も上がりつつも、
《前から思ってたけど「Ⅹ秒後の新世界」ってトリビアの泉にかなり近いものを感じる》
《X秒後の新世界ってレギュラーになったら面白くなくなった気がする。どこかで見た話がちょいちょい出てくるし。カズレーザーと学ぶの方がはるかに面白かったしためになったなあ》
などの意見もXには寄せられることとなってしまった。
「そして、来春の終了が報じられた『with MUSIC』ですよね。当初から午後8時台の番組としては相応しくないのではないか、とささやかれていたんですよね。というのも、日テレの土曜夜はそれまで『嗚呼!!みんなの動物園』、『世界一受けたい授業』(2024年3月終了)とバラエティ番組が並んでいました。タイプは違いますが、どちらも学びがあるバラエティですよね。
それが『みんなの動物園』の後に『with MUSIC』が編成されることに。バラエティから音楽番組ですから、視聴者層が一気に変わり、流れが途切れてしまうのではないか、とかねてより言われていたんです。
メイン出演者も、有働さんと松下さんという落ち着いた2人ですし、落ち着いた番組のカラーを考えると放送時間が早すぎるのではないかとも指摘されていました。案の定、同番組の視聴率は振るわず、その後に始まるドラマ2本も数字が全く取れないという最悪の流れになってしまったんです」(前出の芸能プロ関係者)
timeleszとポルノグラフィティが出演した11月15日放送の『with MUSIC』の世帯視聴率は4.5%、個人視聴率2.7%、コア視聴率2.2%だったが、世帯、個人、コアすべてが主要民放キー局で最下位だったという。
「加えて、超売れっ子俳優の松下さんはドラマや映画に引っ張りだこ。アーティスト活動もしていて多忙を極めていますからね。なかなかスケジュールが確保できなかったようで、有働さんと別々に収録して、後でつぎはぎするようなこともあったそうですよ。
ただ、松下さんサイドはオファー時から“そのようになってしまいますよ”と伝えていたと見られています。それでも日テレサイドは大人気の松下さんにお願いしたかったのでしょうが、場面場面で松下さんの服が変わることもあり、結果的には強引なキャスティングだったのでしょうね。結果、放送時間帯が変更されたものの、わずか2年で終了することになりそうだと。
制作の現場は間違いなく奮闘していて、特にバラエティ番組のコア視聴率は好調の日テレですが、上層部の迷走もあってか、退社する局員も出てきているといい、グラつきつつあると言われていますね。『with MUSIC』が終了すると報じられましたが、他にも来春の改編期を乗り越えられない番組がありそうだと言われていますね……」(前同)
人気番組『月曜から夜ふかし』がBPOで「放送倫理違反があった」とされ、そして2024年度の平均視聴率(24年4月1日~25年3月30日、ビデオリサーチ調べ)は世帯、個人全体ともに、全日帯(午前6時~翌日午前0時)、ゴールデン帯(午後7時~10時)、プライム帯(午後7時~11時)でテレビ朝日が1位を奪取し、同局が両部門で3冠を獲得。
CM獲得に直結するとされるコア視聴率は依然、日テレが1位だが、その座もいつまでも安泰ではないのかもしれない……。