草なぎ剛(51)主演の連続ドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』(カンテレ制作、フジテレビ系/月曜よる10時~)の第8話が、12月1日に放送される。11月24日放送の第7話は、平均世帯視聴率が3.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で番組最低を記録。配信サービス・TVerのお気に入り登録数も、放送中にもかかわらず減少している。
同ドラマは妻を亡くし、幼い息子を男手ひとつで育てている遺品整理人・鳥飼樹(草なぎ)が、遺品整理会社「Heaven’s messenger」の仲間たちと共に、孤独死した人の遺品に刻まれた“最後のメッセージ”に耳を傾け、残された者へのメッセージを解き明かすヒューマンドラマ。遺品整理という繊細なテーマが注目されたが――。
第7話では、樹と一緒に働く碧(小澤竜心/20)が走行中の車から飛び下り、病院に運ばれた。警察から連絡を受けて駆けつけた磯部(中村雅俊/73)と樹は、碧が磯部の裁判費用を工面しようとして闇バイトに巻き込まれたことを知る。一方、御厨家では、真琴(中村ゆり/43)が利人(要潤/44)に離婚届を差し出すが、まともに応じてもらえない。
そんな中、樹と陸(永瀬矢紘/8)と真琴は、こはる(風吹ジュン/73)の誕生日会を開催する。こはるは余命3か月を宣告されていて、人生最後の誕生日会となった。数日後、「Heaven’s messenger」に1件の依頼が舞い込む。故人は、自ら命を絶った御厨ホームズの若きチームリーダーで……という展開。
親子関係、夫婦関係、不倫、毒親、若者たちの更生や恋愛、大企業の闇と、すでに盛り沢山すぎる内容だったが、ここにきて、利人の妹・彩芽(月城かな/34)のジェンダーの問題まで入れてきた。物語の本筋は樹と真琴の間に芽生える「切なくも温かな大人の恋」のはずなのだが、これはさすがにとっ散らかりすぎではないだろうか。