■期待の超良血馬がいよいよデビュー
これまで4度制覇し、今年5度目の戴冠を狙っていたGⅠチャンピオンズCは、騎乗馬がなく、阪神競馬に参戦します。
騎乗依頼をいただいているのは、12月7日阪神3R2歳未勝利戦に出走する予定のハッピーローヴァーと、阪神5Rの新馬戦でデビューを飾るクールマイユールの2歳馬2頭。
9月27日の阪神4Rの2歳新馬でデビューした(6着)ハッピーローヴァーは、発展途上の女の仔。一度、レースを使った後の変わり身に期待です。
オーナーがノースヒルズで、福永祐一厩舎のクールマイユールは、三冠馬コントレイルを父に持つ超良血馬で、満を持してのデビュー戦になります。
11月23日京都4Rの2歳新馬をシュネルアンジュで勝利し、関係者の方と口取り写真に収まったときに改めて思いましたが、新馬戦での勝利は、重賞レースとはまた一味違った喜びがあります。
新馬戦の大命題は、まず無事にゴールすることに尽きますが、ここで勝つことで、その後のスケジュールに余裕が生まれます。2026年のクラシックを目指すためにも、まず1勝です。
武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGⅠ初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GⅠ通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2025年8月5日には前人未到の4600勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。