アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』の主題歌で知られる歌手の大槻マキ(52)が、中国・上海市で開かれたイベントに出演中、突如パフォーマンスを中断されるという驚くべき事態が発生し、いまだ大きな波紋を広げている。

 大槻は11月28日に開催された「バンダイナムコフェスティバル2025」に出演したが、歌唱中に突如として照明が落とされて音楽が止められることに。スタッフと見られる人物に促されて退場し、パフォーマンスはそこで中断されることになった。

 大槻の所属事務所は《やむを得ない諸事情により、急きょ中断せざるを得ない状況となってしまいました》と説明。予定していた翌29日のイベントも中止となった。

 12月1日には大槻のインスタグラムストーリーズが更新され、事務所スタッフ名義で《この度のパフォーマンスの中止に関しまして、皆様より心配の声を多く頂戴しており、誠にありがとうございます》と報告。

《公演中止になった事以外は特に問題もなく、現地のスタッフの方々にも優しくご対応頂いておりました。大槻はステージ直後から、多くの方々より温かい言葉をいただき、お陰様で無事に帰国しております》と伝えた。

「事前の中止ではなく、パフォーマンス中に強制退場させられるような形となり、今回の一件は日本国内だけではなく中国でも賛否を呼んでいますよね」(広告代理店関係者)

 11月7日、高市早苗首相(64)の台湾有事を巡る「存立危機事態になり得るケース」という発言を受け、日中関係が緊迫。浜崎あゆみ(47)、ゆず、JO1などの中国公演が次々に中止となる事態が巻き起こっている。

 今回の大槻のパフォーマンス中の強制退場報道を受け、エジプト出身のタレント・フィフィ(49)はXに《日本に執拗な意地悪と圧力を繰り返しているこの時期に中国でパフォーマンスって…こうした事態が起きることも十分に想定できるよね》とポストし、さらなる議論を呼ぶこととなった。

「大槻さんの件は、中国政府関係者からイベント主催者にいきなり連絡がきて“中止しろ”となったのか、政府関係者が現場に来て強制終了になったのか……実態は定かではありませんが、日中関係の悪化を受けた状況にあっても、演者側が出演をキャンセルするのは容易ではないでしょう。契約書があるのが普通で、違約金などの話になれば大変ですからね。

 ただ、浜崎さんやゆず、JO1などの大物アーティストが続々と中国公演を中止せざるを得ない状況であることは間違いありません。今回の『バンダイナムコフェスティバル2025』もそうですが、日本人の有名アーティストや日本の有名企業の大規模なライブやイベントは中止になっていますが……実は小規模の日本人アーティストやタレントのイベントなどは、現在も中国国内で動いているといいますね」(前同)