3月31日にスタートした朝の情報番組『サン!シャイン』(フジテレビ系)が、わずか1年、2026年3月末で終了するようだ――。

 複数のスポーツ紙で報じられているが、後枠は『めざましテレビ』と『ノンストップ』の放送時間を延長する方向で調整しているという。視聴率の低迷が終了の要因だとされ、初回こそ世帯視聴率4.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だったものの、以降は2~3%を推移。12月2日の平均世帯視聴率も3.2%だった。

 番組は『めざまし8』の後継番組として3月31日にスタート。前番組から引き続き谷原章介(53)がMCを務め、曜日ごとのスペシャルキャスターとして武田鉄矢(76)、メイプル超合金カズレーザー(41)、杉村太蔵(46)が出演。9月29日の放送回からは佐々木恭子アナウンサー(52)も番組に加入した。

「複数のスポーツ紙が『サン!シャイン』の打ち切りを報じていますが、フジテレビ局内からも番組の終了は“仕方がない”、“必然の流れだった”といった声が出ています。

 というのも、そもそも前身番組の『めざまし8』(2021年3月~25年3月)の時点で、その役割は終わった、とも指摘されていましたからね。かつて高い人気を誇り高視聴率を取っていた同枠の『とくダネ!』(1999年4月~21年3月)が、マンネリ化もあって視聴率低迷。後任として『めざまし8』がスタートしましたが、こちらも視聴率が伸び悩むことに。

 前に放送されているフジテレビの看板番組『めざましテレビ』の名をもらって始まった『めざまし8』は明るくポップな路線を目指した番組でしたが、同番組には『とくダネ!』時代のスタッフも多く携わっていて、番組の空気感を一変することは難しかったと言われていますね。

『とくダネ!』の制作陣は大きな事件が起きるとすぐに現地に飛んで、しっかりと取材してその生々しい内容を視聴者に伝える取材力があって、事件ネタに抜群に強かったです。ただ、上層部が『めざまし8』で目指した明るい路線と、事件など取材に強いスタッフとの相性があまりよくないとも言われていましたね」(制作会社関係者)

 そうして、21年3月にスタートした『めざまし8』は今年3月28日に終了。3月31日からは『サン!シャイン』がスタートしたが、こちらもわずか1年で終了することに。

「“一発逆転”を狙って『サン!シャイン』をスタートさせましたが、始まる前、番組関係者からは“平日の『サンデージャポン』(TBS系)のようなイメージです”という声も出ていましたね。『サンジャポ』も『サン!シャイン』も旬のニュースをMCとコメンテーターがスタジオで議論するのがメインの番組ですからね。『サンジャポ』は日曜日の午前中に放送され、高い視聴率を誇ります。ですので、そこを目指したのかと。

 ただ、『サンジャポ』は日曜放送、一方で『サン!シャイン』は平日の午前中という忙しない時間帯の番組ですからね。『サンジャポ』のように芸能人、著名人がニュースを語り合う番組に興味がある視聴者がそもそもテレビの前にいない時間帯なのではないか――という疑問の声も出ていたんです。

 そして、こういった構成の番組ですから、出演する著名人やアナウンサーも持論を展開することになり、それでたびたび炎上を招いてしまいましたよね」(前同)