■「終了が確定的」と言われている番組とは――

 前出の広告代理店関係者は「『呼び出し先生タナカ』以外にも、“来春の終了が確定的”と言われているフジテレビの番組があります」と言い、こう続ける。

「木曜夜9時枠で、2024年10月からレギュラー放送中の『この世界は1ダフル』が終了予定だと聞こえてきています。大人気グループSnow Man渡辺翔太さん(33)がバラエティのMCを初めて担当する番組として期待されていたのですが……」

 ベテランお笑いタレントの東野幸治(58)と渡辺がMCを務める『この世界は1ダフル』は、さまざまな業界の第一線で活躍する一流たちが選んだ、人生で一番スゴい話="1ダフルなエピソード"を紹介する番組としてスタートしたが、25年に入った頃から路線変更。現在はランキング形式で過去の名作ドラマや音楽を振り返る企画をメインとしている。

「終了の背景には、“中居氏・フジテレビ問題”の影響による制作費減と、やはり視聴率低迷が言われていますね。『1ダフル』は路線変更前も現在も、数字が振るわないんですよね……」(前同)

 11月13日放送の『1ダフル』では大手アパレルブランド「ユニクロ」特集が組まれたが、視聴率は世帯視聴率3.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人視聴率2.0%、テレビ界が重視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は1.3%と、かなり厳しい数字。特に世帯と個人は、テレビ東京含む同時間帯のキー局の番組で最下位である。

 そんな『1ダフル』には、《しょっぴーのスタジオトークが楽しい》などの声もあるが、

《スポンサーが逃げてしまったから新しいものが作れなくて 昔の映像をつぎはぎしているのが見え見え》
《似たり寄ったりなランキングばっかだな…。しょっぴーすきだけ、うーん》
《渡辺君がMCだから観てるんですが…。あんまり「次も観たい」とは思わないんですよね。感動モノなんでしょうが、ゲストは無駄に多いしVTRがちょっと長くて飽きてしまいます》

 といった、厳しい声も寄せられている。

「Snow Manは、人気グループが多数いるSTARTO社でもトップの人気を誇るグループで、数字が取れるグループとしても知られています。各局はドラマやバラエティに彼らを起用したいという思いが強く、争奪戦が繰り広げられています。毎クールに各局の連ドラ2、3作品にSnow Manメンバーが起用されたり、メンバーがMCを務める特番が放送されることも珍しくないですよね。

 そんな争奪戦に勝利してスタートしたはずの『1ダフル』ですが、騒動の余波を受けてと視聴率低迷により、終わってしまうということでしょうか……」(同)

 そこで、本サイトがフジテレビに『この世界は1ダフル』の来春終了について問い合わせたところ、「改編の詳細については、お答えしておりません」ということだった。

 フジテレビでは、複数のジャンルの番組で活躍する人気アナウンサー藤本万梨乃アナ(30)が、今年いっぱいで同局を退社し、『めざましテレビ』『さんまのお笑い向上委員会』、来年3月末には『Mr.サンデー』を卒業することを公表したほか、番組では『酒のツマミになる話』の年内終了も決定している。“中居氏・フジテレビ問題”の影響が、ここにきて露見してきているところもあるようだ――。