竹内涼真(32)と夏帆(34)がダブル主演を務めるTBS系火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(『じゃあつく』、夜10時~)が12月9日に最終回を迎えるなど、2025年の秋ドラマは終盤を迎えている。

「『じゃあつく』もそうですが、今年の秋ドラマは、前評判がそれほどでもなかった作品が期待を上回る結果を出していますよね。

 特に、“民放ナンバーワンのドラマ枠”で、評判も悪くないTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(夜9時~)を、『じゃあつく』と日本テレビ系土曜ドラマ『良いこと悪いこと』(『イイワル』、夜9時~)がTVerの登録者数で圧倒。両ドラマは視聴率でも、テレビ界で重視されているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が高く、『ロイヤルファミリー』を上回る週もあるほどです」(制作会社関係者)

 妻夫木聡(44)主演の『ザ・ロイヤルファミリー』は「JRA(日本中央競馬会)賞馬事文化賞」受賞作でもある早見和真氏の同名小説が原作。元税理士・栗須栄治(妻夫木)を主人公に、競馬に関わる人間たちの夢と情熱に溢れた20年間が描かれる。

 撮影はJRAが全面バックアップし、馬主、調教師、騎手なども協力して、実際の競馬場でも撮影が行なわれている。日本を代表する俳優の佐藤浩市(64)の名演技、今をときめくSnow Man・目黒蓮(28)の中盤からの活躍など、脇を固めるキャストの豪華さも注目されたが――、

「重厚感のある描写、人間ドラマの評判は決して悪くはありませんが、“競馬”というジャンルが見る人を選ぶこともあり、数字が伸びきれていないという声もありますね。また、“20年間を描く”という内容のため仕方のない話ではあるのですが、途中の世代交代で主要キャラが入れ替わり、そのために深い掘り下げが足りない、という意見もあるようです」(前同)

 そんな『ザ・ロイヤルファミリー』を上回る勢いがある『じゃあつく』は、谷口菜津子氏による発行部数のべ40万部の同名大ヒット漫画(ぶんか社)が原作。本心を隠して料理上手で恋人ファーストな彼女を演じていた山岸鮎美(夏帆)と、「料理は女が作って当たり前!」と思っている、昭和的な価値観の化石男・海老原勝男(竹内)の別れから始まる、後悔と挑戦のロマンスコメディ。

 そして、間宮祥太朗(32)と新木優子(31)がダブル主演を務めるこ『良いこと悪いこと』は、小学校の同窓会で掘り起こしたタイムカプセルから、“キング”こと高木将(間宮)を含む6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムが出てきたことをきっかけに、同級生の不審死が始まるノンストップ考察ミステリー。新木は、小学生のときに高木たちにイジメられていた、“どの子”こと週刊誌記者・猿橋園子を演じる。