過去にコンプライアンス違反があったという元TOKIO国分太一(51)の対応を巡り大揺れとなっている『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系/日曜夜7時~)。

 12月4日販売の『週刊新潮』(新潮社)と同日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では同じく元TOKIOの松岡昌宏(48)が日テレに対する憤りを顕わにするコメントを出し注目を集めているが、その内容は先の11月に放送された、松岡の“北海道限定番組”でのトークにも通じるところがあって――。

『鉄腕DASH』は、「人間の限界に挑戦する」をコンセプトとして、TOKIOが様々な企画に挑戦するバラエティ番組として1995年にスタート。2000年にスタートした「DASH村」での農業体験が転機となり、現在の路線へとシフト。近年ではSTARTO社の後輩タレントの稼働が増えつつも、TOKIOを象徴する番組として放送は続いている。

 ところが6月20日に日本テレビが、国分に過去コンプライアンス上の問題行為が複数あったとして『鉄腕DASH』からの降板を公表。同25日にはTOKIOの解散と「株式会社TOKIO」の廃業が発表された。現在も城島茂(55)と松岡は継続出演しているが、番組の今後を危ぶむ声は多い。

 そんななか、国分は11月26日、代理人弁護士同席のもと会見を行ない、自分のどの行動が問題だったのか「答え合わせをさせていただきたい」と涙ながらに訴えるも、日本テレビはすぐに《二次加害の恐れがあり「答え合わせ」は難しい》とコメントを発表。12月1日の定例社長会見でも同局の福田博之社長(64)は《国分さんがヒアリングの場で述べられたそのものが重大なコンプライアンス違反行為に当たります》とし、関係者保護が最優先のため、《これ以上の答え合わせは難しい》とした。

 一連の日本テレビの対応に、松岡は不信感全開。新潮と文春のインタビューに応じ、同局の対応に疑問を呈するコメントをした。特に新潮のインタビューでは、何も説明しない日本テレビのほうがコンプラ違反ではないのかとも指摘。30年間、番組を続けるなかで自分たちが何度も病院送りになるケガをしたこともあり、そういったことはコンプラ違反に当たらないのかと心境を露わにしていたのだ。

「松岡さんは、北海道のローカル番組『松岡の北の夕飲み』(UHB)の最終回(11月2日)でも『鉄腕DASH』の過去のロケに関する話をしていたんです。そこでのトークの内容も、注目を集めています。同番組は北海道ローカルですが、松岡さんのYouTubeチャンネル『松岡のちゃんねる』でも遅れて配信されていますからね」(スポーツ紙記者)

 北海道出身の松岡が始めた新番組『松岡の北の夕飲み』は、10月12日から11月2日まで北海道限定で4週連続で放送された飲み歩きバラエティ。松岡は同番組を自分のYouTubeチャンネルでも全編公開していて、11月26日に最終回(11月2日放送回)が投稿された。

 松岡は同回でスタッフに「それこそ『鉄腕DASH』で、今じゃできない企画いっぱいありましたよね?」と聞かれ、「(今は)ほぼほぼできないんじゃない」と即答。「過去イチの強烈企画」として、1996年に放送された「人間水切り石」を挙げた。

「人間水切り石」とは、ハーネスとロープを装着した松岡を、発射台から強力なゴムで引っ張り、その勢いで水切り石のようにピョンピョンと飛ばす企画。松岡は「あれは楽しかった」とフォローしつつも、「一番つらかった。沼だから下が泥なんだよ。“ズボッ”って終わったのよ。で、俺が泥にハマっちゃって動けないから、スタッフが(引っ張り)出した」と、振り返った。

 なお、松岡は「沼」としているが、正確には東京都葛飾区の「怪無池」という池での出来事である。

「初期の『鉄腕DASH』は90年代の番組でしかも深夜番組でしたから、それもあって現代ではあり得ないような“攻めた企画”が多かったんですよね。『鉄腕DASH』から降板した国分さんも、96年に一歩間違えたらケガでは済まなかった企画に挑んでいましたね」(前同)