12月12日、波瑠(34)と川栄李奈(30)がダブル主演する連続ドラマ『フェイクマミー』(TBS系/金曜よる10時~)が最終回を迎える。5日放送の第9話は、設定が穴だらけのストーリーにツッコミが入りながらも、キャストの演技が絶賛されていた。

 同ドラマは、エリート街道を歩んでいたが、転職で苦戦していた花村薫(波瑠)と、元ヤンキーのベンチャー企業「RAINBOWLAB」の社長で、シングルマザーの日高茉海恵(川栄)という、正反対の人生を歩んできた2人の女性の、禁断の“母親なりすまし”から始まるファミリークライム・エンターテインメント。

 第9話では、薫が“ニセママ”だと報じられ、学校には保護者やマスコミから問い合わせが殺到。騒動を受け、すべてを公表すると言う茉海恵に対し、薫はいろは(池村蒼彩/9)と会社のためにもウソを突き通すことを提案。その強い意思を前に、竜馬(向井康二/31)と智也(中村蒼/34)は薫の提案を受け入れる決断をする。

 そんな中、三橋食品はRAINBOWLABの買収を発表。茉海恵がいろはのことを隠していたこともあり、社内に動揺が広がる。いろはとRAINBOWLABを手に入れようとする本橋慎吾(笠松将/33)は、いろはに接触。「パパより」と記した手紙を渡し、茉海恵に内緒でいろはを呼び出すが……という展開。

 正直言ってストーリーに問題点は多い。今回でいえば、“ニセママ”が警察が動く案件とは思えない。そもそも、聡明な薫が母親なりすましという選択をする理由が、そもそもスッキリしない。いろはの未来のためにとは言うが、自分たちのやったことが結果的にいろはのためになっていないという矛盾。それらが、どうも引っかかってしまうのだ。