■高市人気にあやかった投資詐欺の偽広告まで登場

 一方で、高市人気を悪用するケースも確認されています。

「高市総理が案内しているように見せかけた生成AIによる偽広告が動画サイトで流れ、QRコードを読み取ると投資詐欺サイトへ誘導される事例が発生しました。動画の動作や声は不自然で、実際の総理の会見映像を模倣して作られたと見られています。株価上昇や高い支持率に便乗し、関心の高まりを悪用する手口と推測され、警察庁も注意喚起を行っています」(生活情報サイト編集者)

 ネット上では「どんな理由でもいいから若者が政治に興味を持ってくれるのはいいこと」「どれだけ経済回してくれてるんだ」「これだけ若い世代が政治に興味を持ってくれたのなら、次回衆院選の投票率が爆上がりしそう」といった声が飛び交っています。

 高市総理をめぐる“サナ活”は、政治とSNS、消費行動が交わる新しい時代の象徴とも言える動きです。この現象はどこまで続くのでしょうか。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。