世界的な人気を誇る鳥山明氏原作の漫画『ドラゴンボール』の公式ストア『DRAGON BALL STORE TOKYO』が11月14日、東京駅一番街1階にオープンした。

 満を持してのオープン──のはずだが、ネット上ではグッズや店内ビジュアルのクオリティに対する不満が噴出。かつて同作を担当していた伝説的編集者からも苦言が呈され、ネットでは騒動となっている。

 1984年から1995年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた漫画『ドラゴンボール』。コミック単行本の世界累計発行部数は2億6000万部を超え、テレビアニメは全世界80カ国以上で放送。ゲーム、映画などさまざまなメディアでも展開される日本を代表する作品だ。

 今回オープンした『DRAGON BALL STORE TOKYO』は、東映アニメーションが制作するアニメ作品のライセンス商品を中心とした公式ストアで、店舗限定グッズが販売されるほか、作品の世界観を表現したキャラクターの立体物なども展示される。しかし『DRAGON BALL STORE TOKYO』の公式Xで明かされたストアキービジュアルや店舗内のイラストには、《センスのなさがでてる》《ちょっと雑すぎん?ww》など、クオリティへの疑問が殺到しているというのだ。

「公式ストアのビジュアルに使われているのは、鳥山明氏による原作のイラストではなく、アニメーションライセンスのイラストです。また、日本国内のネットユーザーだけでなく、海外のドラゴンボールのファンからもネガティブな反応が寄せられていますね」(漫画誌編集者)

 そんな『DRAGON BALL STORE TOKYO』に対して辛辣な意見を浴びせたのが、鳥山明氏の元担当編集者である鳥嶋和彦氏だ。鳥山氏の『Dr.スランプ』に、“Dr.マシリト”として登場したこともある伝説の編集者である。

 鳥嶋氏は、自身がレギュラー出演するポッドキャスト番組『ゆう坊とマシリトのKosoKoso放送局』11月30日配信回で、『DRAGON BALL STORE TOKYO』を訪問したことを報告。店舗近くの階段に掲示されているキャラクターのビジュアルについて「はっきり言って、クソだね。クソ以下だね」と一刀両断したのだ。