高石あかり(22)主演のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第12週「カイダン、ネガイマス。」が、12月15日から放送される。第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」は、モヤモヤが続く展開の中、9日放送の第52話で平均世帯視聴率が16.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、最高視聴率を記録した。

 同ドラマは、松江の没落士族の娘・小泉セツと、日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした物語。松野トキ(高石)と外国人の夫のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ/34)という、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日々を歩んでいく姿を描く。

 第11週では、正月、トキはヘブンを快気祝いパーティーに招待に来たリヨ(北香那/28)に、ヘブンが「寒さが嫌で来年の冬は松江にいない」と話していたことを伝える。その後、リヨが快気祝いの場でヘブンにプロポーズすると聞き、落ち着かない気分になったトキは、サワ(円井わん/27)のもとを訪ねる。

 その頃、リヨが家族たちがいる前でヘブンに告白。するとヘブンは返事の前に“居場所を定められない私の宿命”を聞いてほしいと、自身の過去を語り始める。 それは、オハイオ州シンシナティで新聞記者だったころに出会った、下宿先のアパートで下働きしていた奴隷の娘・マーサとの壮絶な思い出で……という展開。

 ヘブンの「通りすがり」という言葉を発端とした、モヤモヤしっぱなしの週だった。トキが女中として働き続けるため、リヨに対して応援モードの松野家だったが、プロポーズは失敗。その時にヘブンは「誰とも深く関わらない」と告げるが、これはトキにとって「通りすがり」以上にツラい言葉だった。主題歌のとおり「日に日に世界が悪くなる」内容だったが、トキを応援する気持ちが視聴率の数字を押し上げたと思われる。