JR東日本は12月15日、駅のホーム上で録音や撮影に伴う危険行為が相次いでいるとして、ポスターや動画、デジタルサイネージなどによる注意喚起を行なうことを発表した。

 同社によると、昨今、駅ホームで録音や撮影に伴う危険な行為により、周囲の客へ迷惑となる事例が多数発生。線路や設備に接近するなど、感電や列車へ接触のおそれがある「非常に危険な行為」も確認されているとのこと。危険行為は、利用客への迷惑になるだけでなく、列車の運行にも大きな影響を及ぼす。12月16日から管内の主要駅構内でポスターを掲示するほか、2026年1月19日からは公式ホームページや公式YouTubeで注意喚起動画を公開予定とのこと。

 ポスターでは、「脚立に乗って撮影する」「ホームから身を乗り出して撮影する」「点字ブロックの上で撮影する」「長尺の機材を使って録音をする」といった危険行為が紹介。それぞれ転落や列車接触、通行の妨げ、感電の危険があるとして「絶対におやめください」と呼びかけている。

 またポスター下部には、「駅係員への暴力・暴言は絶対におやめください」との文言も記載されており、悪質と判断される行為は警察と連携し、「厳正に対処する」としている。

 鉄道の写真を撮る“撮り鉄”や、映像を録画する“録り鉄”のマナーを逸脱した行為は、ネット上でもしばしば議論の的となってきたが、今このタイミングで注意喚起をおこなうに至った理由は、なぜなのか。JR東日本の広報担当者に話を聞いた。