フジテレビの夕方の情報報道番組『Live News イット!』のMCを務めている青井実(44)と宮司愛海アナウンサー(34)が来春番組を卒業し、新MCに山崎夕貴アナ(38)が就任することが明らかになった。さらに榎並大二郎アナ(40)、遠藤玲子アナ(43)の3人体制にリニューアルするという。

 リニューアル後は「生活者目線」と「安心感」をコンセプトに掲げる。3人とも育児を経験しており、フジテレビ関係者は「家事や育児で一番忙しい時間帯に生活者目線で視聴者に情報を届けたい」と起用の狙いを説明した。

「青井さんはNHKを辞める際にもグレーなお金の動きがありましたし、“NHKキャスター”として鳴り物入りで『イット!』のMCに就任したものの視聴率は向上せず。さらに今年4月、自身のパワハラを番組内で生謝罪するという異例の事態も起こしましたから、番組降板は自然な流れと言えるのでしょうね」(民放キー局関係者)

 フジテレビは4月9日、公式サイトに《『Live News イット!』青井実キャスターに関するご報告》と題した文書を掲載。《青井キャスターの言動について社内からコンプライアンス推進室に報告があり、2025年2月より弁護士を交え、社内で慎重かつ適切に調査を進めてまいりました》と報告した。

 青井が番組リハーサル中にフリップ演出が上手くいかなかったことに対して強い口調でスタッフを叱責したり、速報ニュースの対応を巡って自身がつけていたピンマイクをキャスター台の上にある箱に放り投げるなどしたという。

 同日の『イット!』に青井は通常通り出演したが、番組内で「青井実キャスター『不適切な言動』」という見出しでこの問題をニュースとして取り上げるという前代未聞の放送に。青井は「私自身の言動について深く反省しており、申し訳なかったと思っています。本当に自分の未熟さが出てしまったと痛感しています」と生謝罪した。

 そんな青井の来春の降板報道を受け、

《青井は何で今まで続けたのか意味不明。パワハラ男はもっと早くやめるべきだったわ》
《そもそも榎並アナで良かったやん この人にした意味がわからん》

 など、青井への厳しい声がXにも寄せられた。

中居正広氏(53)の女性トラブルに端を発した問題でフジテレビからはスポンサー企業が大量に撤退。25年3月期決算の純損益は328億円の赤字という発表もありました。これが原因で来春以降、すべての部門で番組制作費が大幅に削減されることになるといい、フリーアナの青井さんのギャラを払い続けることも難しくなったと見られます。

 好感度の低さ、パワハラ騒動、ギャラ問題などの事情が重なり、青井さんの降板が決定したのではないでしょうか。青井さんの降板には納得の声が多数寄せられていますが、同じように好感度は高くない情報報道番組の出演者はいますよね。その筆頭が『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)の宮根誠司さん(62)でしょうね」(前同)

 宮根がMCを務める『ミヤネ屋』は、かつては世帯10%を超えることもあった人気番組だったが、数字はどんどん下降傾向に。近年は石井亮次(48)がMCのライバル番組の『ゴゴスマ-GO GO!Smile!-』(CBCテレビ・TBS系)とほぼ同じ世帯5%弱を推移している。

 さらに3月31日には、『ゴゴスマ』の24年度平均世帯視聴率が4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、NHKを含む同時間帯の番組で初の年度視聴率単独トップを獲得したことが明らかに。

「『ミヤネ屋』の数字が低下している要因の1つとして、宮根さんの好感度が低いという点も言われていますよね。番組内での上から目線とも思える物言いや進行ぶりが嫌われてしまい、昨年3月のMLBの取材時には、韓国・ソウルの喫煙禁止エリアで電子タバコを吸う姿がSNSで拡散され、謝罪する騒動もありましたね。好感度はライバル番組の『ゴゴスマ』の石井さんが圧倒的に高いでしょうね。

 一方で、『ミヤネ屋』は、取材力や構成などはしっかりとしていて、番組としての評価は低くない。それに、『ミヤネ屋』は読売テレビの看板番組ですし、そんな番組を局が終わらせることはないでしょう。

 仮に終わって、日テレが読売テレビから枠を引き取るとなっても、空いた月~金曜の午後の2時間を埋める番組を作るのは非常に大変です。大勢のスタッフが携わらないと制作できないので、新たにスタッフを集めて、イチから企画を練ることになるわけで……日テレもそれはやりたがらないと見られています。現実的には、宮根さんが“もうやめよう”と言わない限り『ミヤネ屋』は続いていくでしょうね」(同)