■上垣皓太朗アナに軽部真一アナに憧れていた

 前出の制作会社関係者は言う。

「フジテレビは、1月に引退した中居正広氏(53)の女性トラブル報道をきっかけに勃発した大問題の影響もあり、来春からすべての番組で大幅な制作費カットになると言われています。ですので新番組も、高額なギャラが発生するタレントではなく、局アナをMCに起用して“節約”したいというところはあるでしょう。

 また、上垣アナの将来性、キャラクター性などから考えると、ゆくゆくは彼が軽部真一アナウンサー(63)のような名物アナに成長することを期待して、音楽番組のMCに起用したいということなのかもしれませんね」

 軽部アナは1985年にフジテレビへ入社し、数多くの人気番組で活躍。2020年に定年を迎え、肩書きはエグゼクティブアナウンサー(役員待遇)になったが、現在も変わらず『めざましテレビ』のエンタメコーナーに出演。豊富なエンタメ知識、軽妙な語り口とユニークなキャラクター性が人気を博している。『めざましテレビ』は1994年4月に始まったが、初回から現在まで、31年間出演し続けているのは軽部アナだけだ。

「軽部アナは長年、エンタメのキャスターをしているだけに、エンタメ業界に精通しています。映画、舞台、そして音楽番組『ミュージックフェア』のMCも2016年から担当していて、音楽にも強い人ですよね。

 それに軽妙なトークも手伝い、タレント的な人気もある。局のドラマやアニメにカメオ出演することも珍しくなく、フジテレビを代表するアナウンサーとして知らない人はいないでしょう」(前同)

 そんな軽部アナ、実は上垣アナにとって憧れの存在。軽部アナは蝶ネクタイがトレードマークだが、上垣アナは就職活動でフジテレビにエントリーシートを送る際、「軽部さんみたいになりたい」という意を込めて、蝶ネクタイ姿の写真を使ったことを明かしている。

 視聴者も、上垣アナに軽部アナと近いものを感じているようだ。

《上垣アナ、年齢倍くらいにサバ読んでめざましレギュラーから軽部アナの後継者指名受けてほしい》
《上垣アナって、若い時の軽部アナみたいなノリしてて、使われ方も似てるな》
《軽部さんの後継者ついに現るってアナウンサーオタがザワついてるよ》

 といった声がXにも寄せられている。

「軽部アナは元気で、変わらずにエンタメ情報を発信してくれていますが、御年は63歳。フジテレビとしても、“次の軽部アナ”のような存在を求めているところはあるのではと。

 そんななか、軽部アナに憧れてフジテレビに入社し、すでに視聴者人気も高い上垣アナは適役と言える存在ですよね。彼は昭和歌謡好きでもあって、24年8月にはフジのイベント『お台場冒険王』で営業局の社員と一緒に尾崎紀世彦さんの『また逢う日まで』を歌ったことも。そういう意味でも適任ですよね。

 そして、彼をMCにすればギャラはかからないと。上垣アナを新たな音楽番組のMCに起用することは、一石二鳥にも一石三鳥にもなりそうだということですね」(同)

 本サイトはフジテレビに、木曜夜7時台に新たな音楽番組が始まるという件について問い合わせたところ、「改編の詳細については、お答えしておりません」ということだった。

 視聴率&番組制作費カット問題で苦しむフジテレビだが、すでにベテランの風格すら感じさせる人気若手アナMCの音楽番組誕生が、同局復活の始まりになるのかも……。