■新メンバー・篠塚大輝が見せる「葛藤」

 この「タイプロ2」は最終審査直後から初のドーム公演までの彼らを追ったドキュメンタリー番組となっており、先日公開されたYouTubeのティザー映像では、菊池が「ここからtimeleszというグループをどれだけチョイスしてもらえるか」と厳しい表情で語るインタビューの一場面を見ることができる。

「このティザー映像のなかには、少し前に『めざましテレビ』(フジテレビ系)での不適切なギャグが物議を醸してしまった新メンバーの篠塚さんが“元の生活に戻れないのは確定したわけで……”と神妙な面持ちで話す場面も含まれており、コメント欄には《言葉の重みが凄い》《表面に見えてるものだけじゃない、行間も受け取りたい》といった反応も寄せられています。

 また、12月17日には『タイプロ』の未公開シーンやメンバーによるビジュアルコメンタリーが収録されたブルーレイ&DVDが発売されたのですが、その最後にはYouTubeのティザーとはまた違った、より一層“不穏な雰囲気”が漂う予告映像が入っていたんです。

『タイプロ』は他のオーディションとは異なり、オリジナルメンバーの“仲間探し”がテーマになっていたこともあって、パフォーマンススキルだけではなく、オリメンや候補者たちの内面や人柄にもフォーカスが当たっていました。

 そこでの、真剣なぶつかり合いや互いを気遣う関係性、予定調和でない展開が多くの視聴者の胸を打ったからこそ、ここまで大きな注目を集めたと思われますし、『タイプロ2』の予告を見る限り、そのガチンコかつオープンな空気感はしっかり踏襲されているような印象です。

 あくまでも予告なので、インパクトの強い部分が切り取られているという可能性もありますが……SNSにはすでに《想像以上にリアルで苦しい アイドルここまで見せていいんだ》《怖くて泣いちゃった》《胃がキリキリする言葉が連発で、年明けまた瞼が腫れそうな予感》といった様々な反応が寄せられており、年明け早々から大きな話題を呼ぶことになりそうです」(女性誌ライター)

 これまでの慣習を壊すようなオーディションを経て、見事に開花した8人の個性。常に笑顔が求められるアイドルにとって、その“舞台裏”をつまびらかにするのはある種のタブーなのかもしれないが……強い逆風や窮地を乗り越えて歩みを進めるその姿こそ、「新しいアイドルの在り方」と言えるのかもしれない。