■コース適性抜群のメイショウタバル

 それにしても驚くのは、その投票数です。

 タイトルホルダーが34万2637票を集め、ファン投票1位になった23年の有効投票数は、407万5363票。ドウデュースが47万8415票をいただいた24年が502万1272票。25年のレガレイラは61万2771票で、有効投票数は685万2342票です。

 有効投票数が、この3年間で280万票も増えているのは、競馬に興味を持ってくださる人が増えているという証で、競馬に携わる者としては、こんなに嬉しいことはありません。

 ジョッキーにとってGⅠは、どれも特別なレースで、勝ちたい気持ちが大きいんですが、中でも日本ダービーと、この有馬記念は、特別中の特別。戸崎圭太騎手ふうに言うと、“ベリー、ベリースペシャル”なレースです(笑)。

 これまで僕の成績は、33戦して、1着4回、2着8回。オグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラック、ドウデュースに続く5度目の制覇を狙う相棒、メイショウタバルにとって、6つのコーナーを回る2500メートルのコースは、ベストに近い条件です。

 銀メダルは、もういりません。狙うのは、春秋グランプリ連覇だけ。25年最後の大一番を、中山競馬場で、テレビの前で、楽しんでください。

武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGⅠ初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GⅠ通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2025年8月5日には前人未到の4600勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。