■女子アナは花形の職業ではなくなった……

 フジテレビでは、元タレントの中居正広氏(53)の女性トラブルに端を発した問題もあり、藤本アナのみならず、椿原慶子アナ(40)と永島優美アナ(34)が3月末をもって退社。岸本理沙アナ(26)も6月をもって退社している。

「5月に25年3月期決算純損益が発表されましたが、328億円の赤字に転落したといいますからね。ボーナスを含めてフジテレビ局員の収入は減っているでしょう。そんななか、藤本アナは早朝の『めざましテレビ』にも出て、日曜夜には『Mr.サンデー』(ともにフジテレビ系)にも出ている。

『めざましテレビ』に出演するためには昼夜逆転生活を送らなければならない一方、『Mr.サンデー』は夜の生放送ですからね。生活時間はめちゃくちゃになるはずで、心身ともにかなり負担があるのかと。

 さらに、番組内で失言をしたり、原稿をかんだり、クイズ番組などで“おバカ回答”をしたら、SNSが荒れて批判を受けることもある。

 高いギャラをもらっているタレントならそれも受け入れられるでしょうが、女子アナはそうではありません。昔は女子アナといえば、花形で憧れの職業でしたよね。かつては、テレビ局の給料は他の業種に比べてかなり高かったのですが、テレビ離れが進み、テレビ不況が進行し、そういう時代ではなくなってしまいましたね。それでも、まだ高いとは言えるでしょうが。

 そして、昔の局アナには結婚式の司会業などのバイト、副業で稼ぎまくっていた人もいましたが、今は禁止の局もあるでしょうし、OKでもしっかりと申請をしないといけないんですよね。

 昨今は、得られるものよりも、失うもの、傷つくことが多いとも言えそうです。こうした現状に、30歳を迎えるタイミングで、また結婚を機に辞めていく女子アナが多いのは仕方がないと言えそうです」(前出の民放キー局関係者)

 各局のエース級女性アナウンサーの退社が続いているが、この流れは止まらないのかもしれない。