■「マッチングアプリ」よりも「ストリートナンパ」を希望する男性の心理

――女性経験がない方もいるとのことですが、そうした方にナンパはハードルが高いように感じますが?

「マッチングアプリなどをやってみたものの上手くいかなかった方も多いです。アプリは手軽で心理的なハードルも低いですが、実際にやってみると市場にはライバルが非常に多く、親密な交流がいつまで経っても実現しないんです。時間と労力をかけても自分の望む方向に行かなかったので、“自分が良いと思った女性にダイレクトにアプローチするストリートナンパ”であれば、自分の望みが叶えれるのではないか、と考えてコンサルに来られています」

――ナンパコンサルを始めたきっかけは?

「元から起業したいという思いがあったのと、これまでのナンパのイメージや概念をひっくり返したかったんです。当時の周りは旧態依然とした本当に下手なナンパをしてるなと思っていて。ITとか色んな技術はどんどん進化してるのに、ナンパだけは全然進歩がないと思っていたんです。

 同時に、その当時(2018年ごろ)は“ナンパ塾”とかがボコボコ生まれてきていた時期でもあったんですよ。ただ、そのYouTubeやブログを見ると旧来のやり方を伝えていたので、普通の方でも成功できる自分のようなやり方をコンサルとして立ち上げたら需要があるんじゃないかなと思いました」

――“旧来のやり方”とは具体的にどんなものでしょうか?

「世間の多くの人が、路上でのストリートナンパを想像するかと思いますが、

・チャラい感じの見た目でやる(それでナンパをするのが、女性にウケると信じている)
・ギャグなどを駆使して、とにかく女性を笑わせて、なんとかナンパを成功させようとする
・声をかけるやいやな、“マシンガントーク”で畳みかける

 などです。これで成功するナンパ師もいるにはいますが、それは本人の元々持っているトーク術に拠るところが多い。そんな高度なトークスキルや話芸を持っていない、一般の受講者の再現性はほとんどありません」

──それでは、トークスキルのない人はどのようにナンパしたらよいのでしょう。一例を教えてください。

「ナンパと一口にいっても、何も必ず路上で行われなければいけないわけではありません。たとえば、私のブログにも書きましたが、“料理教室”も立派なナンパスポットだと言えます。この場所を選ぶのには、2つの利点があります。

 それは、“男性が少なく、女性が圧倒的に多い(しかも誰もナンパ目的だと思ってない)”ことと、“チームでの共同作業があり、会話が半強制的にスタートする”という点です。ナンパ初心者が“女性との自然な会話”練習をする場としても最適かと」

――タレントの三輪晴香さんがテレビ番組で「付き合った男性がナンパ師だった」とのエピソードを話していましたが、「ナンパした女性が芸能人だった」こともあるのでしょうか?

「受講者の中に、若い女性に声をかけたらそこそこ有名な女性シンガーだったという40代後半の会社員の方がいまして。“この前ナンパしてこの人と飲みました!”とそのシンガーのYouTube動画を見せてもらいました。

 この女性も普段の付き合いは業界人ばかりで、サラリーマンとプライベートで関わることがなく、新鮮だったと話していたと聞きます。2人はしばらく付き合っていましたよ」

 桐明氏のコンサルは会員数非公表だが、専業でやっていけるだけの収入はあるという。マッチングアプリ然り、恋愛関連の事業はそれだけ需要があるようだ。