沖縄出身のお笑いコンビ『スリムクラブ』。超独特のスローテンポの漫才、コントが人気で、2010年には『M-1グランプリ』で準優勝を果たした実力の持ち主でもある。

 そんなコンビのツッコミ担当の内間政成(46)が今回、初の著書を上梓。大人気MCの東野幸治(55)が「そんなこと考えてたんだ! おもろいやっちゃ!」と帯にコメントを寄せる単行本のタイトルは『等身大の僕で生きるしかないので ~さらけ出したら、うまくいった40の欠点~』(ダイヤモンド社)。

“欠点”がウリになっているような斬新な本。表紙の妙にマイルドな笑顔と合わせて、どうも気になる……ということで、4月9日には栃木県佐野市のラーメン店でのサイン&撮影会も控える内間さんご本人に直撃取材を行なった!(#1、2のうち1)

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内間  欠点が本のウリということではないですよ(笑)。ただ、今回、本を出すに至るまでのところで、まずは自己分析を行なったんですよ。そしたら、どうやら俺は人より怒られて生きてきたなと、常識を分かっていなかったり、人よりできなかったり、自分の“落ち度”が分かってきたんですよ。落ち度=欠点だなと。その欠点が多いなと、欠点多いのが俺の成分なんですよ。

 じゃあ、それで何か表現できないかなと考えたんです。それで人生を振り返っていくと、なかなか俺の人生は生きにくかったなと、欠点だらけはキツかったなと感じたんです。

 ただそこでもう一度よくよく振り返ったら、“あれ? それらは本当に欠点なのかな”と思ったんです。そもそも俺は、そうしたものを隠したがっていたんだな、隠そうとするからこそ窮屈になっていっていたんだなと思いました。人との付き合い方、環境に馴染めない……でも、あれ、おかしいぞと。もしその欠点と言われるものを自由に表に出せたら、何も悩む必要がないじゃないですか。そう思うようになったんです。

――なるほど、本を出すにあたってそれに気づかれたんですね。

内間  まず、それに気づき始めたのは2019年の闇営業問題のときですね。俺たちも関係してしまい活動を停止することになったんですが、そのときは自分と向き合うしかなかった。その際、いろいろと気がつくことがあったんです。そしてご縁があって本を出すということになって、その気づきが拡大していきましたよね。

――現在の内間さんは以前取材させてもらったときとは違って、明るいというか、良い意味で脱力しているように感じられます。

内間  そこは自分でも感じていて、大きく変わりましたね。以前は、インタビューなどでも、相方にほぼすべてを任せていました。俺は横でうなずくことと、“あの話をすればいいんじゃない”と促す程度だったんです。今はこうやって話すのも好きになりましたね。

明るく話す内間さん 撮影:白木淳也