■『ラヴィット!』の世帯&個人視聴率はフジの“打ち切り番組”よりも低い

『ラヴィット!』は、開始当初から「日本で一番明るい朝番組」「ニュースなし!ワイドショーなし!」をコンセプトに掲げていることもあり、人気お笑い芸人が積極的にキャスティングされている番組として知られる。

 ただ、同番組の世代視聴率、個人視聴率は高くはない。世帯が2~3%程度(ビデオリサーチ調べ・関東地区)、個人は1%台。それは、来春の終了が報じられている同時間帯のフジテレビの番組『サン!シャイン』よりも低いもの。だが、若い層の視聴率は低くはなく、さらに、音楽イベント『ラヴィット!ロック』が2023年から毎年8月に国立代々木競技場で開催されるなど、唯一無二の地位を築いてきた。

「元気いっぱいで、話題性があって、朝からTBSに勢いをつけることができる番組という感じですよね。番宣の受け皿としての役割も大きく、そこでも“ラヴィットらしさ”がある。たとえば、阿部寛さん(61)と、彼のモノマネをする芸人・ラパルフェ都留拓也さん(31)が2人揃ってスタジオに登場して、大注目を集めたこともありました」(前出の民放キー局関係者)

 そんな『ラヴィット!』には、隔週レギュラーのSnow Man・宮舘涼太(32)と佐久間大介(33)ほか、お笑いやバラエティに強いアイドルもキャスティングされてきた。主に“シーズンレギュラー”の枠で起用されてきたが――、

「最近では、単発のスタジオゲストにも、STARTO社タレントや坂道グループほか男女問わず若いアイドルの起用が増えたという声が多いですね。これは、番組としてアイドルのファンに見てもらうことで、より若年層の視聴率を獲得したいという狙いがあると見られています。

 ただ、アイドルたちも芸人と肩を並べて全力でバラエティ企画に挑んでいますし、変顔や罰ゲームをやりきる姿は好評。彼らの強みである歌唱力を生かす場面などもあるのですが……お笑い好きの人からすれば物足りないところがあるのかもしれないですし、“視聴率狙い”と感じてしまうかもですね」(前同)

『ラヴィット!』のゲストを巡っては、

《今日はいつチャンネルあわせても馴染めない男アイドルばかりが動いてるな。こんな日は番組みる気はしない》
《水曜は男芸人だらけの時とアイドルゲスト多い時とで差がすごいないつも》

 といった指摘も寄せられている。

「視聴率含めて、『ラヴィット!』は“盤石”とは言えない状況にあるだけに、『好きな女性アナウンサーランキング』2連覇のアイドル的な人気を誇る田村アナの結婚は、番組人気に影響を与えそうだということですね。

 田村アナは結婚後も『ラヴィット!』を卒業するようなことはなく、来春以降も同番組のMCを続けると見られています」(同)

 そんな田村アナは、入社1年目の2018年11月、スポーツ紙のインタビューで報道・情報系の番組を希望していることを明かしていた。

「TBS上層部も、いずれは彼女が志望する報道や情報番組を担当してもらいたいと考えているようです。

 ただ、実際のところ報道番組への異動は簡単ではないと見られています。それは、彼女の父親が与党である自民党の田村憲久衆院議員(61)だから。父親のニュースはなくても、政権与党のニュースを報じることは日々のことですので、ポジティブなニュースでも、ネガティブなニュースでもそれを田村アナが読むのは、視聴者の感じ方含めて難しいと言われていますね。

 ですので、今後も『ラヴィット!』を主戦場にしていくのではないでしょうか」(同)

 25年3月末で放送5周年に突入した『ラヴィット!』。アイドルのような人気を誇る田村アナの結婚は、番組に影響を及ぼすだろうか――。