■ドンデコルテ渡辺には“まさかのオファー”が

 そんなドンデコルテだったが、『M-1』では優勝したたくろうに劣らず大注目されることに。“おじさんの悲哀”や、それに関連しての社会風刺を盛り込んだ決勝ネタが2本とも大ウケ。渡辺の講談師や落語家のような個性的なキャラクターや、実は都立大卒業の高学歴タレントであることなども話題となった。

 また、政治風刺ネタをやりつつも、「(実は)自民党は……ありません!」というネタが爆笑をさらったことも影響しているのか、まさかの“出馬依頼”も。12月23日に行なわれた『ダブルインパクト2026漫才&コント二刀流No.1決定戦』では、小橋が「(出馬依頼の)DMがきているらしい」と明かし、渡辺が「いろんな左右の党から(笑)。(ネタで)ちょうど真ん中をいくようにしたせいで、両側に(届いてしまった)。社会性のないネタをやりたい」とネタにしつつも出馬の可能性は否定した。

「そんな一躍有名人となったドンデコルテには、たくろうに負けないくらいオファーが殺到しているといいますね。たくろうと同じく、26年は多くのテレビに出ることになるはずで、やはりそこで爪痕を残せれば、バラエティ番組の常連になっていくのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 そして、最後に佐々木隆史(33)と町田和樹(33)のエバース。彼らは、『M-1』決勝進出は24年に続き2度目。

 今回は、1本目のネタが大ウケで、ミルクボーイに次ぐ歴代2位となる870点を記録。視聴者からも優勝濃厚と見られていたが、2本目のネタ「腹話術」が思うようにハネず……で、最終審査で審査員からは1票も入ることはなかった。

 彼らはたくろう、ドンデコルテと比べてすでに知名度も実績もあるコンビ。優勝は逃したが、26年も仕事は安泰のように見える。しかし――、

「彼らはファンも多くいて順風満帆と思われるのですが、“実は正念場”という声がお笑い関係者の間ではありますね。それは、彼らが良くも悪くも職人気質で、“可愛がられるタイプ”ではないから。

 群れるのも好まないため、先輩やスタッフに可愛がられ、そうした関係性で仕事をゲットしていくタイプではないと言われています。モテモテだとも言われているだけに、人当たりは決して悪くはないのでしょうが」(前同)

 2月6日配信のお笑いコンビ・鬼越トマホークYouTube動画では、恋愛の話になった際に佐々木が「DMで町田さんとつながりたいってめっちゃきます」と、明かしている。

「ですのでエバースは、純粋に“面白さ”で勝負していく必要があると。すでに名も売れていて、彼らには“『M-1』特需”もそれほどないのかもしれない。ただ、彼らはそこは望むところではないでしょうか。お笑いコンビ、芸人としての自信があるからこそ、そうしたスタイルを貫いていて、それでここまで結果を残しているわけですから、26年も漫才のネタやバラエティ出演時での面白さで輝きを放ってくれるのではないでしょうか」(同)

 とんでもない高視聴率番組『M-1』の最終決勝でしのぎを削り、多くの人に名を覚えられたたくろう、ドンデコルテ、エバース。26年、お笑い界のニュースターの大活躍に期待したい。