■館内で流していたクリスマスソングも「もの悲しさといったら……」

 投稿があったのは10時30分。まだ早い時間だが、スタッフはいつ頃から人が来ないことにザワつき始めたのか。

「当館は9時営業開始なのですが、開館から1時間経っても来館者が“0”で、おっとおっとおっと――?! と(笑)。30分ほど館内を見回ってみたのですが、どのエリアにもやはり人はいなく、館内BGMで流していたクリスマスソングのもの悲しさといったらありゃしない(笑)。例のポスト投稿後、少ししてやっと第一来館者発見! といった感じで、悲壮感溢れるイブの幕開けとなりました。11時前頃からぽつりぽつりとお客様が来館し始め、その後、いい感じに家族連れやアベックが来館しました」

 これだけ人が来ないと、スタッフも暇だったのではないか……そう思って当日の業務内容を聞いてみると、

「日常のルーティン作業のほか、販促用の写真撮影や新しく開設したTik Tokの動画撮影、POP作成やイベント打合せなど新年に向けての準備をしました」

 とコメント。接客などが少ない分、準備や撮影が多くなったようだ。

 今年のクリスマスイブは残念な来館者数に終わってしまったが、最後に担当者は、

「動物だけでなくスタッフとの距離の近さも魅力のひとつですので、スタッフそれぞれのキャラクター性も楽しんでいただければと思います。公式Xで存在を知り、興味を持った方はぜひ一度、桂浜水族館にお越しくださいませ!」

 と、落ち込まずに前向きなコメントをくれた。来年のクリスマスイブはどれだけのお客さんが来るだろうか――。