昭和へと改元された1926年から起算して、2026年はちょうど100年。人々の生活、価値観も劇的に変化した令和の今、改めて昭和を振り返ると、現代にはない魅力があふれている。そこで今回は昭和世代である40~60代の男女100人に「令和より昭和がよかったこと」について聞いてみた。(自社リサーチ)

 第8位(1.0%)は、近所付き合いが濃かった、芸能人にスターがいた、駅・映画館・電車などでタバコが吸えた。

 令和の時代は相手に気を遣わせない適度な距離感を保つことが大切なため、近所付き合いもつかず離れずだが、昭和は調味料の貸し借りやいただき物のおすそわけなどのやりとり、助け合いが当たり前だった。近所の大人たちが、我が子と同じように近所の子どもを叱ったり、見守ることも普通だった。

「ご近所付き合いが希薄なので寂しく思うし、災害があったときや困ったときに助け合うことができるのか不安に感じている」(51歳/女性/パート・アルバイト)

 昭和は娯楽の中心がテレビと映画だったため、石原裕次郎や美空ひばりをはじめ、山口百恵、中森明菜松田聖子など、日本中の誰もが知る“国民的スター”が生まれやすかった。

 一方、現代はネットやSNSの登場などで趣味が細分化され、あるジャンルでは熱狂的な支持を得ているが、一般人には名前も顔も分からないという人物も少なくない。年齢差などで共有する情報の差異も生まれやすい。

「よく昭和スターの破天荒な話題を聞いた」(47歳/男性/公務員)

 今では望まない受動喫煙を防止するため、屋内原則禁煙と法律で定められ、歩きたばこの禁止、喫煙所の設置などが当たり前になった。

 令和に比べ、昭和はどこでもタバコが吸えたため、駅のホームにはところどころに灰皿があるだけでなく、吸い殻のポイ捨ても日常茶飯事。電車車内のボックス席や、映画館の座席のひじかけにも灰皿が設置されていた。

「喫煙者の自分勝手だとは思うが当時は自由で良かった」(63歳/男性/会社員)

 第7位(4.0%)は、年長者が尊重されていた。

 現代は核家族化が進んでいるが、昭和の時代は3世代同居などの家も多かった。また昭和には、企業などでも年功序列、終身雇用などが多く、年長者への気遣いや尊敬の念も強かった。

 令和になり、昔の価値観で生きる高齢者の時代錯誤な振る舞いなどは“老害”と呼ばれ、厳しく批判されることもあるため、年齢を重ねても自身のアップデートを意識し、社会に適応することが求められるようになった。

「みんなお年寄りに優しかった」(52歳/男性/会社員)

「年上への気遣いがあった」(60歳/男性/会社員)