2025年の大晦日に放送された『第76回NHK紅白歌合戦』の第2部(21時~23時45分)の平均世帯視聴率が35.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。ワースト2位だった24年から2.5ポイントアップし、22年以来、3年ぶりに35%を突破した。

 長年『紅白』を取材しているスポーツ紙ベテラン音楽担当記者は今回の『紅白』についてこう話す。

「“テレビ離れ”、そして“『紅白』離れ”が言われるなか、世帯視聴率35%というのはあらためて凄い数字ですし、結果的には大成功と言えるでしょうね。今回は、特にMrs.GREEN APPLE(ミセス)の活躍が目立ちましたよね。制作サイドの彼らの使い方が上手かった」(スポーツ紙ベテラン音楽担当記者、以下同)

 ミセスは大トリを務めたほか、オープニングの「放送100年 紅白スペシャルメドレー」で『夢であいましょう』を歌唱。中盤の「連続テレビ小説あんぱん』スペシャルステージ」では『あんぱん』に出演していた大森元貴(29)らが『手のひらを太陽に』を披露した。

「『紅白』前日の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)でも3連覇を果たしたミセスですが、『紅白』も序盤・中盤・大トリと要所要所に登場して盛り上げましたよね。大森さんの歌唱力はやはり素晴らしいし、3人は冠番組をやったり、バラエティやドラマ、映画に出演したりして一般認知度も高い。彼らのことは老若男女多くの視聴者が知っていて、ミセスが出てくれば“見たい”と思わせますよね。今回は“ミセスの『紅白』”だったとも言えそうですし、今の音楽界はミセスを中心に回っていますよね。

 そして、盛り上がりで言うと矢沢永吉さん(76)のパフォーマンスはやはり凄かった。VTRのみの出演かと思いきや、NHKホールにサプライズで登場。『止まらないHa~Ha』と『トラベリン・バス』の2曲を披露しましたよね。会場は大盛り上がりでしたが、24年のB’zと同じやり方になったのは、その演出が大成功したからですね。担当記者たちの間では“B’zパターンでくるよね”と事前に言われていましたね。

 ただ、中盤の矢沢さんのパートが盛り上がりのピークになってしまった感じ。これがラストに向かって、矢沢さん、トリのMISIAさん(47)、大トリのミセス――という流れだったらもっと盛り上がっていたはずです。さまざまなが要因があってああなったのでしょうが、贅沢な矢沢さんの使い方をしたとも言えそうです」(前同)

 大トリのミセスのパフォーマンス後、特別企画として松田聖子(63)が『青い珊瑚礁~Blue Lagoon~』を披露した。

「一度はオファーを断ったものの、大トリの後の番組を締めくくる“特別枠”を用意されたことに感銘を受けて出演を決めたとも報じられていますが……“ミセスで終わっておけばいいのに”という指摘もけっこうありましたね。他の出演者との絡みもなかったですしね。ミセスの『GOOD DAY』で会場全体が大い盛り上がったのに……流れという意味では微妙でしたね。

 少々残念という意味では、松任谷由実さん(71)は声が出ていませんでしたね」(同)