■未婚の母にとって、大切な「認識」とは

 とはいえ、子どもを産むのが女性側である以上、抱え込む負担が大きくなりやすいという現実はつきまとう。池内氏は、「子育ては“続く”ものだという認識が大切」だという。

「産むときは覚悟を決めたと思っていても、子どもにだって人格があり、自我が出てきますし、子育ては想像以上に大変なことが起こるものです。経済的にはもちろん、心理的、時間的な負担も大きい。未婚の母になるという決意は並大抵ではないのは確かですが、1人で戦うのは無理な話です。だからこそ、親や友人など周りの人に相談することは大事で、また相談された側は選択肢を提示するような存在であってほしい。

 もちろんそういう決意をするほどの方に、周囲が何か言うのは難しいこともあると思います。言ったら嫌われるんじゃないかとか、厚かましいんじゃないかと思って遠慮してしまうこともあるでしょう。

 ただ、最終的に選択するのは彼女であっても、一歩俯瞰したものの見方を渡してあげてほしいんです。子どもが生まれたら生涯これだけお金がかかるらしいよ、だから養育費はきちんともらおうねとか、弁護士に相談してみたら? とか。繰り返しになりますが、産んで終わりではなく、子育ては続いてゆくものですから」

 佐藤の告白に対し、小西は今も沈黙を守っている。

池内ひろ美(いけうちひろみ)
1961年生まれ。家族問題評論家。吉本興業所属。一般社団法人ガールパワー(Girl Power)代表理事。家族メンター協会代表理事。内閣府後援女性活躍推進委員会理事。これまで約4万人のカップルの結婚・離婚相談に乗ってきた。
1996年より「東京家族ラボ」を主宰。『とりあえず結婚するという生き方』『妻の浮気』など著書31作品。
YouTube『池内ひろ美の離婚の学校』:https://www.youtube.com/@rikonnogakko