■元祖ミックス犬は盲導犬や介助犬として作出された
ミックス犬人気の元祖的存在が『ラブラドゥードゥル』。ラブラドールレトリバーとプードルの交雑種で、1980年代にオーストラリアで作出され、2000年代には世界的人気に。日本国内では30~65万円が相場だという。
「もともとはラブラドールにスタンダードプードルを掛け合わせ、抜け毛の少なさから、アレルギーの人に対しても盲導犬や介助犬として使役できる犬として作出されました。スタンダードプードルらしい落ち着いた性格とテディベアのような容貌で人気を博しました」
なお今では家庭犬として国内外に専門ブリーダーが見られるようになっている。
「現在では掛け合わせるプードルが『スタンダード』『ミディアム』『ミニチュア』かによって7~30キロと体の大きさが幅広く展開されるようになりました」
最後に石野院長は、ミックス犬を飼うときの注意点を指摘した。
「ミックス犬は、両親の“良いところ”だけを併せ持つわけではありません。それぞれの血統やキャラクターで性格や特徴も大きく変わります。その多様性がミックス犬のかわいさですし、犬種に対する固定観念を持たずにその子に向き合ってほしいなと願っています」
犬を飼うということは、その子の一生に責任を持つということ。ミックス犬ブームの今こそ、情報や流行に躍らされない飼い主の覚悟が問われている。
※1 口吻=こうふんとも言う。口元のことで、犬の場合、鼻と口全体の、顔の前に出ている部分
石野孝●いしの たかし
出身地 :神奈川県鎌倉市
麻布大学大学院修士課程修了。
中国内モンゴル農業大学にて中国伝統獣医学(鍼灸、漢方)を学び、かまくら げんき動物病院を開業。最新の西洋医療と伝統的な東洋医療を融合させた動物に優しい治療を実践している。
国際中獣医学院日本校の創設者であり、現理事長。国内外に1000名以上の後進育成をしている。
(社)日本ペットマッサージ協会理事長
相澤まな●あいざわ まな
出身地 :神奈川県二宮町
かまくら げんき動物病院副院長。動物とペットオーナーに優しい治療を実践している。
中国伝統獣医学国際培訓研究センター客員研究員、中国西南畜牧獣医学会学術顧問、日本ペットマッサージ協会理事、日本ハンドメイドドッグソープ協会理事、国際中獣医学院認定講師。