■《“我々はもっと恥をかかなければいけない”“みんな恥をかいてパワーをつける”》

 大森、藤澤が俳優業での活躍を見せている一方で、ギター・若井滉斗(29)はMC業が好調。彼が進行を務める深夜音楽バラエティ番組『M:ZINE(エンジン)』(テレビ朝日系)は今年で放送3年目を迎える。

 テレビでの存在感もどんどん増しているミセスだが――民放キー局関係者は言う。

「多くのアーティストは、自分たちが好きな音楽、自分たちがやりたい音楽を追求していくものですよね。ミセスもそうではあるのでしょうが、同時に、多くの人々――特に、現代社会に生きづらさを感じ、苦しんでいる人たちにエールを送りたいという熱い想いがあり、それが現在のスタイルに繋がっているとエンタメ界では言われていますね。楽曲の歌詞からも、それを感じさせるところがあるといいます」

 ミセスの楽曲は基本的に大森が作詞・作曲を手掛けている。いわゆる“応援ソング”も多いが、一方的に励ますというよりも、相手の弱さや葛藤に寄り添い、優しく肯定するような世界観の歌詞が多くの人の共感を集め、支持されているところがありそうだ。

 大森は22年7月配信のWEBメディア『FASHION PRESS』インタビューで、

《大事にしているのは、ただ楽しい明るいだけで終わらないというところ。(略)歌詞は内省的というか、インナーに寄っていたりするので。人の情緒、陰と陽、躁と鬱、喜びと悲しみ…そういったコントラストは1曲の中でも大切にしたいと思っています》

 と、作詞へのこだわりを語っている。そして、楽曲「Part of me」(24年11月)について、

《これまで思いついた言葉やその時に出てきたメロディーを大切に、鮮度に重きを置いていた自分とは違う。そういう初めての経験を経て「作れてよかった」と思えた楽曲です。「頑張れ」という言葉ではなく、弱い人や自分に負けそうな人を救うには、どういう表現、言葉が必要なんだろう?と考えて制作しました》

 と明かしていた。

「そうしたスタイルをミセスは徹底してやり続けていると言われていますね。そうした楽曲制作を重ねるごとにどんどんクオリティも向上し、彼らの楽曲は多くの人たちの心を掴み、いつしか国民的グループといわれるような存在になった、ということですね。

 そしてその熱量の大きさから、彼らはポップロックバンドでの音楽活動というところに止まらず、多くの分野に挑戦して、幅を広げてさらに大きくなっていきたい思いもあると見られていますね」(前同)

 大森の映画初主演作『#真相をお話しします』(25年)を担当した豊島圭介監督はインタビューで、大森を常に10年先を見ながらやっているような”プロデューサー・プレーヤー”と評価。ミセスが音楽の世界では誰も意見できない存在となりつつあるだけに、大森が“我々はもっと恥をかかなければいけない”“みんな恥をかいてパワーをつける”という理由から、メンバーと芝居やバラエティに挑んでいる、と説明していた。

「そんな思いがあるからこそ、ミセスは音楽活動だけにこだわらず、俳優業やバラエティ番組にも全力で取り組んでいるのではないかと。4月からレギュラー化するという冠番組『テレビ×ミセス』もそうですが、26年、3人はさらに多くのメディアで活躍を見せ、よりスケールの大きい国民的存在になるのではないか、とエンタメ界でも期待が高まっていますね」(同)

 2025年にデビュー10周年を迎え、今年からフェーズ3に突入したミセス。昨年もそうだったが、今年はより彼らの輝きが増しそうだ。