1月13日に初回が放送されると世帯視聴率5.6%、個人視聴率3.3%というスタートを切ったのは、俳優の福士蒼汰(32)が主演、吉川愛(26)や竹財輝之助(45)といった実力派が脇を固める『東京P .D .警視庁広報2係』(フジテレビ系、火曜午後9時〜)である。

 1月16日からはNetflixでも、福士が出演する韓国ドラマ『恋の通訳、できますか?』が配信されるや国内視聴回数トップ10にランクイン。この影響もあるのか、SNS上では『東京P .D .警視庁広報2係』も《福士蒼汰イケメンやな…!》や《福士蒼汰の演技が光る》といった好意的な意見も目立つ。

 20日に第2話が放送される同ドラマだが、主演・福士の好評の一方で、ドラマの内容には「リアリティーに欠ける」という意見も寄せられているという。その意見の出どころは、警視庁記者クラブに所属する全国紙や民放キー局の社会部記者なのだ。

 民放キー局社会部の記者が話す。

「福士さんが演じるのは所轄のお巡りさんとして事件現場で活躍し、将来は凶悪事件を扱う捜査一課の刑事を夢見る巡査部長役です。しかし、所轄から警視庁へと異動した福士さん演じる今泉麟太郎巡査部長が命じられる仕事は、事件発生直後に報道記者たちへと向けて事件概要を発表する警視庁広報2係の広報官なのです。

 ドラマの冒頭で彼は、上司である安藤直司係長(緒方直人/58)から、全国紙が所属する新聞六社会の存在や民放テレビ局の集まりであるテレビ記者クラブの説明を受けていました。

 ドラマの舞台となっている警察の報道の世界を視聴者にわかりやすく伝えるための設定なのでしょうが……所轄から来た人でも、警視庁の広報官になるような人物が警視庁記者クラブの存在を知らないなんてあり得ないでしょうね」

 また、同ドラマの演出を“やりすぎ”と語るのは全国紙の社会部記者。

「ドラマ内では、福士さんが強盗犯に襲われた飲食店のおばあさんを励ますシーンがあります。その際に、黄色い規制線を跨いで被害者を撮影しようとする記者が現われるんです。彼らを福士さんが制止するシーンがあるのですが、今どきそんな無茶苦茶な取材をする人はいませんよ。

 世間から報道記者が“オールドメディア”と叩かれることも珍しくないなかで、この演出は報道機関を抱えるフジテレビとしてもどうなのか。あくまでもドラマだとしても……全くリアルではないですね」

 日夜、現場で実際に取材活動を行なっている記者たちが今作の“過剰演出”に憤りを感じているのには理由がある。民放キー局関係者が話す。

「今作の原案・プロデュースを担当しているフジテレビ社員は、同局で警視庁記者も担当し、記者経験が豊富な報道畑出身の人。それだけに現場で働く記者としては、実際の報道現場とはかけ離れた大袈裟な演出に対して、“知っているはずなのになぜリアリティーに欠ける描写を”“自分たちの仕事にマイナスにるようなことはしないで欲しい”との思いを抱いてしまうようです」