■広報官の情報漏洩などあり得ない

 警視庁で働く現役記者が指摘する同ドラマの“行き過ぎ演出”はまだまだあるようだ。前出の全国紙社会部記者が話す。

「事件現場で、所轄の刑事とともに聞き込み捜査を行なう福士さんの姿は明らかに不自然ですね。警視庁・広報課の広報官が、現場で所轄の刑事と聞き込み捜査を合同で行なうなど聞いたことがありません。正義感に燃える今泉麟太郎巡査部長役の福士さんの演技は気合い十分で良いだけに、ドラマももう少しリアリティーを追求して描いてくれれば……」

 ドラマの“やり過ぎ”演出による悪影響を懸念するのは事件現場で捜査にあたる警察関係者も同じのようだ。

「ドラマ内で広報課2係の担当管理官である下地和哉(正名僕蔵/55)が懇親会の場で、健康食品会社の投資詐欺情報を記者に伝えるシーンがあるのですが、広報官はここまではしません。

 確かに、事件発生後に記者へと広報文に書かれている内容以上のことを伝えることはありますが、スクープ情報を特定の社の記者に伝えて、1社だけを贔屓するというようなことはあり得ないですよ。警察官は公務員ですし、公平中立が大事ですから」

 視聴者からは《警察の広報と捜査現場の対立を描く社会派ドラマ、設定がすごく気になる!》《広報と捜査の葛藤を描く社会派警察ドラマ》と評価する意見もある『東京P .D .警視庁広報2係』。前出の民放キー関係者はこう言う。

「原作・プロデュースをしている人が現場のリアルを知っているだけに、現場記者からは“なんでこういう内容に!?”という声が上がるのでしょうね。

 ですが、ドラマはあくまでもドラマ。視聴者に面白いと感じてもらうために、あえて誇張して描いているのでしょう。リアルに描きすぎると、平穏な、驚きのない作品になってしまう恐れがありますからね。ただ、“やりすぎ”てリアリティがなさすぎると、視聴者が離れていくのも事実。今後、ドラマがどのように描かれていくか、注目でしょうね」

 現場記者からはツッコミの声も上がっているという『東京P .D .警視庁広報2係』は2話以降、どんな展開を見せるだろうか。