1月11日から始まっている大相撲初場所は、初日から満員御礼。すでに千秋楽までのチケットが完売という相撲人気に、両国国技館は沸いている。その中でも、観客からひときわ大きな声援を送られているのが、史上最速、所要14場所で大関に昇進した安青錦だ。 本サイトはウクライナ出身の21歳に話を聞いた。(取材・文・武田葉月)
――改めまして、初優勝と新大関昇進、おめでとうございます! 「大関」と呼ばれることには、だいぶ慣れましたか?
安青錦(以下・安):ありがとうございます! 大関昇進の伝達式が終わって、その4日後から冬巡業が始まったんですが、ファンの方から、「大関!」と呼びかけてもらったり、土俵に上がるときに、「新大関・安青錦」とアナウンスされると、「あぁ、大関になったんだなぁ」と実感が湧いてきて……。
――3週間にわたる12月の冬巡業中は、大関のもとに取材陣が殺到しましたね。その後、帰京してからも、テレビをはじめとして、各メディアに引っ張りだこでした。疲れは残らなかったですか?
安:大関に上がったことで、自分が注目されるのは、とても嬉しいことです。対談などで、ふだんは会えない方と会えたり、インタビューを通して、いろいろな考え方があるということが分かって、勉強になります。
師匠(安治川親方=元関脇・安美錦)からも、「大関は協会の看板力士だということを自覚しなさい」と、いつも言われています。
――初優勝の九州場所を振り返ってみると、「優勝」を意識したのは、どのあたりからだったのでしょうか?
安:……う〜ん。どのあたりかな? 毎日、「自分らしい相撲を取る」ことを目指しているんですが、14日目の横綱(豊昇龍)戦は、自分らしく下から当たって攻められたので、いい相撲だったと思います。
この日、3敗が3人(大の里、豊昇龍、安青錦)になり、メディアの人からも、優勝争いについて質問されたりしましたが、自分では、あまり気にしないようにしていました。