日本人に最もなじみのある飲み物商品が今、高級品へと変わりつつあるという。
「600ミリリットル入りの伊藤園の『お~いお茶』や、650ミリリットル入りの『綾鷹』(コカ・コーラボトラーズジャパン)が、3月から20円の値上げに。希望小売価格は、両商品とも税抜き価格で220円と、ついに200円の大台超えになるんです」(全国紙経済部記者)
スーパーやコンビニで、特売価格で売られることも珍しくなかったペットボトルの緑茶。100円以下で購入できたはずの“お茶”に何が起きているのか。
その背景にあるのは世界を巻き込む抹茶ブームだ。静岡茶発祥の地である静岡市葵区足久保で茶農協の組合長を務める松永哲也氏が、こう言う。
「健康意識の高い外国人の間で抹茶は大人気。円安の影響もあるとは思いますが、米国、欧州に限らず、タイやマレーシアなど、アジア圏からの観光客も今では多く茶畑を訪れます」
現に農林水産省によれば、抹茶を含む緑茶の輸出量は2025年1~10月の段階で1万84トンと、前年同期比44.1%の大幅増加を記録している。
これを受けて茶農家の間で進むのは、抹茶の原料・碾茶(てんちゃ)の生産量を増やそうという“抹茶シフト”だ。