人気俳優・杉咲花(28)が主演を務める日本テレビ系水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(『冬のさ春のね』/夜10時~)の第3話が1月28日に放送される。同ドラマの初回(1月14日)のTVerでの再生数が200万回を突破したことが、第2話放送日の1月21日に発表された。
『冬のさ春のね』は従来のテレビの連続ドラマとは一線を画した作風で、さまざまな声が寄せられており、注目を集めている――。
【以下『冬のさ春のね』ネタバレを含みます】
『冬のさ春のね』は、恋人はいるものの「きちんと人を好きになること」を避けてしまっている小説家・土田文菜(杉咲)を主人公に描かれる、“考えすぎてしまう人”のためのラブストーリー。
「同作は、特に映画好きの間で放送前から注目されていた作品でした。それは、監督・脚本を担当するのが、『アイネクライネナハトムジーク』(2019年)や『からかい上手の高木さん』(24年)などを手掛けた映画監督の今泉力哉氏(44)だから。
今泉監督は“リアル”や“生っぽさ”をキーワードとした作風で知られ、今回の『冬のさ春のね』でもそれは変わらず。俳優陣の演技力も手伝い、ドラマというより、一般人に密着したドキュメントムービーのような雰囲気さえ感じさせる演出になっています」(テレビ誌編集者)
“リアル”や“生っぽさ”――たとえば、第2話で主人公・文菜が、担当編集者の多田(河井青葉/44)に自作小説の内容を相談する場面は、5分もの長尺で2人が延々と話し合う、というもの。演者の発声や滑舌は普通のドラマと比べて明らかに“芝居らしさ”がないどころか、セリフを噛んで、そのまま言い直す場面まであった。そして、そういった長尺の会話劇が、ほぼ全編にわたって繰り広げられるのだ。
《見返してひとつだけわかったことがある これは字幕ありで見るドラマ 出演者が誰も滑舌を気にしてない》
《まるで普段通り喋っているような、台本なんてないような空間に溢れていて息を呑んだ。こちらもすっと会話に混ざれるんじゃないかと錯覚するほど、長回しの空間が心地よい。特に文菜と編集者さんの会話がすごかった。噛んだカットを使うのも最高》
《セリフを噛んだまますすめてくのドラマじゃなくて日常の会話みたいで観てて凄く自然で良い》
といった、リアルな芝居を称賛する声が多く寄せられている。
また、『冬のさ春のね』を巡っては、メインキャストの1人、主人公と親密な先輩小説家・山田線役に、一般的な知名度が低い俳優・内堀太郎を起用したことも話題となった。
内堀は、『劇団 俳優座研究所』出身の1983年生まれの俳優。これまで今泉監督作品ほか多くの映画作品に出演していて、その実力を監督に買われ、起用された。テレビドラマへの出演経験はなく、世間的には無名の俳優だったが、第1話で見せた高い演技力、東出昌大(37)を彷彿とさせる独特なオーラが注目された。ちなみに、第2話には未登場だった。
「メインキャストには文菜の彼氏・ゆきお役の成田凌さん(32)、文菜に失恋した先輩・早瀬役の岡山天音さん(31)といった知名度のある俳優も起用されていますが、内堀さんのキャスティングはかなり挑戦的。少々失礼な言い方になりますが、内堀さんのような知名度が低い俳優をメイン級に起用するというのは、視聴率や配信の面で考えると、なかなかハードルが高いことと思われます」(前同)