■制作統括は《もうひとりのトキ》と表現

『ばけばけ』の制作統括・橋爪國臣氏はサワを、《もうひとりのトキ》と表現。周りに流されるように生きてきたサワと、自分で道を切り開くトキはすれ違ってしまうが心はつながっている、というようなことを描きたいとインタビューで明かしている。結末は2パターン想定していたが、《円井さんの芝居を見ていると、サワは本命案には行かないと思った》とのこと。

 そして、制作サイドはそんなサワを演じる円井のことも高く評価しているようだ。橋爪氏は、チーフディレクターの村橋直樹氏が円井を強く推していたこと、円井はヒロインオーディションの最終選考まで残っていて、しかも“次点”だったこともインタビューで明らかにしている。

「円井さんはまだ28歳ですが、名バイプレイヤーとして多くの映像作品に出演してきた実力派女優。2024年にはTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』(1月期/フジテレビ系)で“先輩をマタハラで訴える社員”、朝ドラ『虎に翼』(24年前期)の終盤に登場する“冷静沈着な東京家庭裁判所の調査官”と、話題作に立て続けに登場して注目を集めたことも。

 最新作では、1月23日公開の鈴木福さん(21)主演の映画『ヒグマ!!』に、主人公と命懸けでヒグマ退治に挑むヒロイン役として出演しています」(前出のテレビ誌編集者)

『ばけばけ』での円井の演技には、

《(※トキの順風満帆ぶりに)どんどん表情が歪んでくの辛い でも円井わんさんの表情の演技が上手くてとても良いんよ おサワちゃんが先に夢(就職)を叶えて多少稼げるのうになったものの、あっけなく形勢逆転で、どう表現したら良いのか分からんよね むしろおトキが1番貧乏だったのにね》
《円井わんさんのおサワは、怒りすぎず、沈みすぎず、ものすごく感情を抑えているのに、じわーっと気持ちが伝わってくる。人を大切にして、周りを思いやる演技が大好きです。来週は幸せになって!》
《サワさんの嫉妬心とそれに対する罪悪感や寂しさ、凄く葛藤してるのが演技から感じられた》

 といった、切なさの表現力を高く評価する声が多く寄せられている。

「『ばけばけ』は3月末終了ですから、物語は後半に差し掛かりつつある。第16週と第17週の2週連続で掘り下げが行なわれるサワ、演じる円井さんがさらに物語を盛り上げてくれそうですね」(前同)

 きょうだいや幼馴染など、主人公に近い立ち位置のキャラクターが強い存在感を放つことも多い朝ドラ。『ばけばけ』では、サワがそのポジションのようだ。