■安定感プラス佐野勇斗の強さ

 第2話では大地演じる作久子、第3話では長濱演じる優香の背景が描かれた。前半でキャラ説明をしっかりやって愛着を持たせ、後半はチームで本筋に立ち向かっていくという、『緊急取調室』などのヒット作を輩出している「木曜ドラマ」定番の流れ。視聴者を絶対に振り落とさない安定感は、テレ朝ドラマの魅力だ。

 ストーリーがシンプルなぶん、主要キャラの力に頼らなければならないが、大地や高橋などベテラン陣をそろえたこの布陣なら心配ない。若手陣も長濱の安定感があれば問題なし。そこに、所属ボーカルダンスユニット・M!LKも話題で、俳優仕事も絶好調の佐野(笹野)がいるとなれば、盤石と言っていいだろう。

 また、シンプルな構成が多いテレ朝ドラマは、見直しの需要が多い配信で弱いが、本作はTVerのお気に入り登録数で『再会』(テレビ朝日系)、『リブート』(TBS系)に続き、しっかり3位につけている。おそらく佐野ファンの力によるところは大きいはず。次回は、今回も美筋肉ボディのサービスショットがあった佐野がメインなのでジャンプアップも期待できる。

 豪華なゲストキャストなどはなく、話題性では上位2作品に負けるが、安定感は抜群な『おコメの女』。物語の本筋と見られる、経済産業大臣・鷹羽宗一郎(千葉雄大/36)、正子の父・田次(寺尾聰/78)の関係も気になるところで、本作は冬ドラマの中でもあなどれない存在になりそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。