キャンプインもいよいよ目前。今季の12球団の勢いを占う上で重要となるのが、助っ人外国人の存在だ。各球団の助っ人外国人たちの凄さを阪神史上最高の外国人野手とも称されるバースともしのぎを削った角盈男氏が語る。

「バースは球種じゃなくコースに狙いを定める。内と外でステップを変えてくるなど技術も巧みだった。掛布雅之さんとの対戦は、向こうにも力みがあるから多少、甘く入ってもなんとかなったが、バースは違う。

 投げミスをすれば命取り。そんな緊張感が常にあるバッターだったね」

 そのバースが2年連続三冠王に輝いた1986年に記録した打率3割8分9厘は、イチローにさえ破れなかった不滅の記録だ。

 対して、王貞治が64年に記録したシーズン55本塁打は、85年に54発を放ったバースも最終盤で敬遠攻めに遭うなど、あまたの外国人が、その壁に阻まれた。

「その意味でも、ヤクルト時代の2013年に、大記録を抜き去る60本塁打を放ったバレンティンはすごかった。同年の彼は本塁打率(1本塁打を放つのに必要な打数)も歴代最高の7.32。

 メジャーで62本塁打の22年ジャッジ(33/ヤンキース)でさえ9.18ですから、まさに規格外の数字だったと言えます」(プロ野球ジャーナリスト)