連日、ひと桁台の気温が続く日本列島、冷えた心と体を温めるのに一杯のラーメンはいかがか。

 お椀から湯気が上るような昔懐かしの昭和ラーメンをフードジャーナリストのはんつ遠藤氏と『TVチャンピオン』(テレビ東京系)のラーメン王選手権で優勝した、ラーメン評論家の山本剛志氏が紹介する。

 東海ブロックのイチ推しは、『麺処 七転八起』の焦がしネギ醤油ラーメンだ。フードジャーナリストのはんつ遠藤氏が語る。

「実は、静岡県は個性的なラーメンを出す店が多い、隠れた激戦区。その中でも、オススメしたい店が七転八起です。看板メニューの焦がしネギ醤油ラーメンは、なるとがのった昔ながらの見た目ですが、焦がしネギの香ばしさと深みがあって、ひと味、違います」

 近畿北部ブロックにも、“ひと味違う”名店が。「本業はうどん屋ながら、“中華そばがおいしすぎる”と、話題の店、『玉屋』の中華そばです」(前同)

 戦後まもない昭和27年に創業した、老舗中の老舗だ。

「うどんもおいしいんですが、中華そばのレベルが高すぎる。昆布やカツオを軸にした清湯系スープは、澄んだ口当たりで実に爽やかです。店のある豊郷町は映画のロケ地としても知られ、近年は若者が聖地巡礼に訪れています。それとともに、玉屋の人気も高まっているんですよ」(同)

 その土地の歴史が詰まった一杯が選ばれたのは、近畿中南部の『西脇大橋ラーメン』特製ラーメン。兵庫県西脇市を中心に根付く播州ラーメンの有名店だ。

「播州ラーメンの最大の特徴はスープの甘さ。かつて織物産業で栄え、そこで働く女性たちの舌に合わせて考案されたという説や、昔は砂糖が高級品だったので甘さで贅沢さを出したという説など、いろいろあります。

“あっさり醤油なのに甘い”という他にはないラーメンで、ご当地性が高くおもしろいですね」(同)

 中国ブロックからは、『ラーメン 一喜』のラーメンをピックアップ。豚骨しょうゆが主流の西日本エリアにあって、端正なしょうゆラーメンを出す店だが、その魅力とは?

「注目は具材の皮付きチャーシュー。沖縄など一部地域にしかないスタイルで、極めて珍しいんです。ぷるっとした皮の食感は中華料理のトンポーローのようで、鶏や魚介のうま味が溶け込んだしょうゆスープと絶妙にマッチ。うまい!」(同)