■『silent』の村瀬健プロデューサーでさえオファーを断られ続けていた女優・蒼井優

 蒼井は、2019年6月に南海キャンディーズ山里亮太(48)と結婚。結婚後は映画、連続テレビ小説ブギウギ』(23年後期)などのNHKドラマを中心に活躍していて、民放ドラマには出演していない。なお、23年7月期のドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)では、夫・山里の半生を描くにあたり、本人役で写真のみ登場した。

「蒼井さんは、本当に自分が出たいと感じた、クオリティの高い作品でないと出演しない女優と言われていますね。生方さんとタッグを組んでいる村瀬プロデューサーも、その話をしていたことがあります」(前出の芸能プロ関係者)

 村瀬氏は23年9月放送のバラエティ番組『作ってるヤツの顔が見てみたい』(フジテレビ系)に出演した際、蒼井が「僕らテレビドラマプロデューサーにとっては孤高の女優さんで、日本でも何本の指に入る敷居の高い女優さん」であり、「何回もオファーして、全部断られているんです」と告白。彼女が出ているだけで良作だと確信できるくらい、作品を吟味して出演していると力説していた。

「TBSは日曜劇場(夜9時~)や火曜ドラマ(夜10時~)を筆頭にドラマに力を入れ、ドラマが強い局ですよね。クオリティは民放トップクラスで、俳優、プロダクションからの評判も良い局ですから、局の力もあり“蒼井主演×生方脚本”が実現した可能性は高そうです。

 もちろん、これで生方さんがフジテレビから離れるなんてことはないでしょうが、フジ出身で実力と人気がある脚本家が、他局ドラマのかなり話題になりそうなドラマを担当するというのは、フジのドラマ関係者からすればつらいところはありそうですね……」(前同)

 かつては、「月9」枠がテレビドラマの代名詞と言えるほどの存在感のある枠だったこともそうだが、昔のフジテレビはドラマ人気が圧倒的なテレビ局というイメージもあった。

 しかし近年、ブランド力は急速に低下。さらに2025年には、同年1月に引退した中居正広氏(53)の女性トラブル報道がきっかけで、いわゆる“フジテレビ問題”が勃発したことにより、より窮地に立たされている状況にある。

 一連の問題でCMスポンサーが一気に撤退。大騒動から約1年、今年1月には前年比で約93%のスポンサー企業が戻ってきたというが、その影響はあまりにも大きかった。報道、情報、バラエティ、ドラマ、スポーツ……全部門において番組制作費削減が厳命されたと言われ、プライム帯のドラマ(夜7時〜11時)の1時間枠の制作費も、これまでの3000万円から2000万円近くに下げる方針だとも報じられた。

「今春から、連ドラの予算が前年比で3分の2ほどになるとも言われていますね。そうしたなか、TBSはドラマに力を入れ、予算もしっかりと割いているといいます。そして、そこでフジ出身の生方さんが脚本を担当すると。フジテレビのドラマ制作の現場は複雑なところがあるかもしれませんね……」(同)

 本サイトはTBSに、7月期の金曜ドラマについて問い合わせたが、期日までの回答はなかった。

 どうやら、TBSドラマを担当することになりそうな生方氏だが、彼女が「最も尊敬している脚本家」と明言しているのは、フジドラマの常連である坂元裕二氏(58)。フジテレビヤングシナリオ大賞に応募した動機も、坂元氏が大賞を受賞した賞だから。

 そんな坂元氏は23年6月、Netflixと5年間の包括的契約を締結。23年11月に、吉沢亮(32)と宮崎あおい(40)がダブル主演した映画『クレイジークルーズ』が配信されたが、今後も同サービスで話題作を次々と世に出していくと見られている。生方氏にもTBSドラマを経て、さらなる飛躍が待っているのかもしれない――。