関西ローカルの人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)は1月26日、現在、大荒れとなってる23日放送回の内容について、あらためて声明文を発表。それは番組側の演出や意図を説明するものだったが、さらなる炎上を招いてしまっている――。

『探偵!ナイトスクープ』は、視聴者から寄せられた依頼を、探偵局員(タレント)が依頼者とともに調査・解決し、その過程をお届けする、1988年3月から放送されている関西の大人気バラエティ番組。

 今回、騒動の発端となったのは、1月23日放送回で霜降り明星せいや(33)探偵が受けた「6人兄妹の長男を代わって」という依頼。

 同依頼では、せいやが弟妹5人の世話や家事を日々手伝っている小学6年生男児の代わりに一家の“長男”になって、6人の子どもたちと1日を過ごす様子を放送。しかし、小学6年生男児が毎日、親が仕事の時は家事育児に追われているという放送内容から、SNSでは一家の両親に向けて《ヤングケアラー状態》《育児放棄》などと批判の声が殺到することに。

 特に、VTRの最後に、母親の「米炊いて、7合!」という大きな声がドアの外まで響き渡る――というラストは、“母親が酷すぎる”などと話題になった。

 放送後、番組に出演した一家の母親のインスタグラムにも批判の声が殺到し、誹謗中傷とも取れるコメントも寄せられている模様。そうした事態を受けて、『探偵!ナイトスクープ』は25日、公式サイトに注意喚起の声明を出していたが、26日には再び内容を更新。

《当該放送において、普段は基本的に家にいて家事・育児を担当している父親が乳幼児を残して外出する場面、および当該VTRの最後に母親が、「米炊いて、7合」といった発言は、番組の編集・構成上の演出として表現したものです》

 と綴ったほか、当初の依頼内容は「家族8人で家事や育児を協力し合っているがぼくが一番大変。ほかの家族と比べてどうか?」だったのを番組側が改稿したことも公表。さらに依頼者の長男は、週に3~4回はバスケットボールを習うなどの時間があり、《長男ばかりが家事・育児をしているような印象を与えてしまいました》と、番組側による編集・構成が誤解を招く結果につながったとした。また、《探偵である出演者は企画・演出には一切関与しておりません》としている。

 ABCテレビの発表を受けて、Xでは《番組側の演出》というワードがトレンド入り。

《演出ではありません!それを“ヤラセ”と言います…そういうところがオールドメディアと言われる所以では?》
《ようはやらせってことやろ?どこまでがホンマなんかは分からんな》
《「番組側の演出で」じゃなくて「やらせでした」だろ、これでスポンサーも離れるだろうし番組の存続に関わるレベルだと思うけどな》

 など、もはや演出ではなくヤラセではないか、と憤る声が多数寄せられ、番組への批判が殺到している。

■元キー局プロデューサーも「さすがにここまでとは思わなかった。ショックです」

 今回の騒動を、数々のテレビ番組を制作してきた元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏は、「私個人としても、さすがにここまでとは思わなかった。ショックです」と驚いていることを明かし、こう続ける。

「『ナイトスクープ』は、長らく関西を中心に愛されてきた番組。リアルに“普通の人”からの依頼を受けて、そこから面白かったり、感動的だったりする多くのVTRが撮られてきた。つまりリアルな “ドキュメンタリーバラエティ”。

 ところが、今回の発表によれば、そこには結構な演出が入っていて、しかも依頼内容など細かいところが“曲げられていた”ことが明らかになったわけで……これは大問題だと考えます。

 これは、普通に考えて、間違いなく今回のケースだけじゃないだろうな、となってしまいますよね。これまでの他の数々の依頼も、言ってしまえば番組側の都合のよい形に曲げられたものが“リアル”としてこれまで放送されてきたんじゃないか、という疑惑が浮上してしまいますよね。

 これまで普通の人のリアルを描いてきて、そこの“面白さ”が好評だっただけに、番組は根本的に信頼を失ってしまったと言えると思います」(鎮目氏、以下同)