■中国人マナーより、問題は日本人の「グッズ転売」
たしかにコロナ禍前の19年度まで、ディズニーリゾートを訪れる海外客の割合は10%に届くかどうかだったのが、コロナ禍が明けると22年度に4.2%、23年度に12.7%、そして24年度には15.3%と右肩上がりで増加している。吉田さんによると外国人観光客は家族連れが多く、パレード観覧のときのパークの空気感には近年“異変”も起きているという。
「パレードを見るためにパレードルート沿いで開始を待っているときなど、海外のお客様は少しでも隙間があると、狭いところでもどんどん座っちゃったりする傾向にあります。日本のお客様は総じてシートを敷いたうえで事前待機しているのですが、パレード開始5分前などぎりぎりのタイミングでレジャーシートの隙間などの極少スペースに座られてしまい驚いている日本の方もいらっしゃいました」(前出の吉田さん=以下同)
ディズニー側は、そうしたマナーの悪い客に対してどのような注意喚起を行うのか。
「座席の決まっているステージショーなどでは、キャスト(従業員)が、観覧時や写真撮影に関する留意点を絵で描いた看板を持っています。マナー違反に関しては海外の方だけではなく、老若男女誰にでも伝わるメッセージの伝え方にしているあたり、世界観を壊さない工夫としてさすがだな、と思います」
ただし、吉田さんは「パーク内よりも“パーク外”で起こっているマナー違反のほうが、問題なのでは」という。どういうことか。
「グッズ転売が年々加熱しているなと感じています。SNSの情報共有がものすごく早いため、SNSで話題になったディズニーグッズがあると、あっという間に情報が拡散されてその商品に人気が殺到します。特に“もうすぐ品切れになりそう”というものがあっという間に売れてしまって、その後ネットで転売される。そうなると、純粋にそのグッズが欲しくてパークに来ている(もしくはこれから行こうとする)人からするといい気持ちにはなりません。買い物自体はパークで誰かに迷惑をかけているわけではないけど、ネット上で転売しお金儲けをするのは、“顔が見えないマナー違反”だと思います」
転売だとわかる振る舞いがあるという。
「“これは明らかに転売するのだろうな”と思うのは、お一人で同じ種類のグッズを大量に購入し、地面に並べて撮影している方ですね。また、非常に違和感を抱いた出来事としては、複数人で来ているグループで自ら購入したであろう最新の身につけグッズをかぶって撮影しているのですが、そこにいる全員が“値札を取らない状態”で記念撮影している姿を見た時です。本当に自分のものとして使うのならタグはとるでしょうし、わざわざそこで写真を撮らなくてもいい。撮影後にフリマサイトなどで新品として販売するのかもわかりませんが、少しびっくりしました」
現在メルカリを賑わせているのは、26年1月13日に新登場したポップコーンバケットだ。1月14日から東京ディズニーランドで開催される「ディズニー・パルパルーザ“ミニーのファンダーランド”」関連のグッズで、フタに立体的なリボンが付き、3段になっている本体は折りたたむことが可能。パーク内では3200円だが、メルカリでは3倍以上の価格となる1万円ほどで大量に出品されている。
発売するや1週間も経たない1月19日にはパーク内で完売となったこちらのポップコーンバケット。Xには、《欲しかったのにもう売り切れとか早すぎるし高額転売やめて…》という嘆きの声も。一連の事態に吉田さんも、「明らかに転売目的の人たちを見るのが苦手で、グッズ発売初日はショップに行かなくなりました」と話した。
【後編】TDR「若者来園者数が5年で85万人減」の中「0泊3日の弾丸上海ディズニー旅」が人気 ディズニー王が解説では、東京ディズニーリゾートへの若者客の来園が減る裏で、上海ディズニーランドを訪れる日本人客が急増している理由を吉田よしかさんが解説する。
吉田よしか
神奈川県生まれ。年間を通じて、国内・海外のディズニーリゾートを訪れ、現地の最新情報のほか、ディズニー関連の情報をAmebaオフィシャルブログ、YouTube、Instagram「吉田さんちのファミリー日記」にアップ。総フォロワー約40万人のインフルエンサーとして活躍中。