「牛丼って、意外と体にいいんじゃないの?」
そんな声がネットを中心に広まっている。
「根拠となっているのは、少し前ですが2015年に吉野家ホールディングス(以下、吉野家HD)が発表した実験結果です。
20~65歳未満の男女24人を対象に3か月の間、毎日吉野家の“冷凍牛丼の具”を食べてもらったところ、“体重や体脂肪率、血圧などに特に変化は見られず、血液検査でも中性脂肪やコレステロール類の数値の変動はなかった”というんです。
また最近でも、同様の研究成果をまとめた本が出版され、話題になっています」(グルメライター)
しかし、牛丼といえば“メタボの元凶”といったイメージ。いったい、どういうことなのか?
半信半疑のまま吉野家HDの広報部に問い合わせてみた。
「牛丼と白米の比較で、牛丼のほうが食後の血糖値上昇を抑えることは同志社大学との共同研究で確認しています。具材ごとに調べた研究で、特に牛肉を摂取したときの効果が大きいことがわかっています」(吉野家広報部)
牛肉に含まれるたんぱく質と脂質が消化管に入ると消化管ホルモンを刺激し、インスリン分泌が誘導されるのだが、
「そのインスリンによって、血糖値の上昇が抑えられるというメカニズムだと考えられます」(前同)
また同社では、同じ研究でタマネギに関しても検証しているとのこと。
「牛肉より弱いものの、やはりタマネギも食後の血糖値上昇を抑える働きがありました。こちらは食物繊維によるものと推察されています」(同)
この研究結果について、管理栄養士の望月理恵子氏にも話を聞いてみたところ、
「白米をそのまま食べるより、牛丼スタイルのほうが栄養バランスはいいでしょね。炭水化物、たんぱく質、脂質という3大栄養素のうち、白米というのは炭水化物が中心。牛丼にしたほうが、たんぱく質も脂質もちゃんと摂れるからバランスがいいのは確かです」
と、第三者である専門家も、「牛丼健康食説」に太鼓判を押した。