■他人のプレイをコッソリ覗いて脳内シミュレーション
もし爪が2本だったとしても諦める必要はない。そのときは“たすき取り”だ。
「ぬいぐるみの場合、“たすき”をかけるイメージで、片方の爪を頭の横に、反対側の爪を脇の下へ斜めにかけます。このとき、重心の場所を考えながらかけるのがポイントです。ぬいぐみは頭が重いことが多いですね」
また、爪の形状によってもコツが変わってくる。
「ヘラ型の爪だった場合には“たすき取り”がオススメですが、フォーク型の場合はより簡単。麺を絡める要領でフォーク部分に景品のタグを引っかけるのを意識するのがコツです」
フィギュアやお菓子の入ったボックスの場合は、また別のテクニックがあるという。吉田氏は「目のいい人ならチャレンジする価値あり」と話す。
「ボックスは、ツルツル滑るので挟んで取る必要はありません。箱の開け口のわずかな隙間に爪の先を差し込むんです。持ち上げたときにしっかりホールドすることができます」
いずれのテクニックも、爪と景品がベストポジションにならねばならず、1回で取ろうとは思わないほうがよさそうだ。
そして把握しておく必要があるのは爪の動きや可動域。だがこればかりは、とにかくプレイしていく中で学ぶしかない。
「お目当ての台をプレイしている別の人の後ろからコッソリ覗いてしまいましょう。爪の動きや柔らかさを確認しながら、脳内でシミュレーションです」
別の人が諦めた直後にプレイすると、景品が取れやすいこともあるという。店員が景品を置き直していないので、景品の位置がベストポジションになっていることもあるからだ。
また、店員とのコミュニケーションで“人間力”を見せるのも一つの手とのこと。
「店員さんも人の子ですから、あまりにも取れないと、景品の位置を変えてくれたりするかも……。これはもちろん、ズルだしマナー違反。強引に交渉したりするのは絶対ダメですが、常連になって店員さんと親しくなったら、稀にそんなイイコトがあるかも……ぐらいに思っておいてください」
吉田氏いわく、クレーンゲームは“情報戦”だとのこと。コツを思い出しつつ、よーく観察して、さっそくクレーンゲームにチャレンジしていただきたい!
本名、吉田武。書籍『ゲームになった映画たち』シリーズの著者であり、ゲーム・映画のコラムニスト兼交通ジャーナリスト。映画、アニメ、ゲームの情報総合サイト『エンタジャム』を運営する合同会社クルーズ代表