1月30日、ABCテレビ(朝日放送テレビ)が定例会見を開催。批判が殺到している同局のバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』への視聴者からの電話やメールによるクレーム数が1週間で300件あまりだったと公表した。
『探偵!ナイトスクープ』は、視聴者から寄せられた依頼を、探偵局員(タレント)が依頼者とともに調査・解決し、その過程をお届けする、1988年3月から放送されている関西の大人気バラエティ番組。
今回、騒動の発端となったのは、1月23日放送回で霜降り明星・せいや(33)探偵が受けた「6人兄妹の長男を代わって」という依頼。小学6年生男児が毎日、親が仕事の時は家事育児に追われているという放送内容から、放送後SNSでは一家の両親に向けて《ヤングケアラー状態》《育児放棄》などと批判の声が殺到することに。番組は25日、公式サイトに注意喚起の声明を出した。
ところが、26日に再び番組公式サイトが更新され、そこでは当初の依頼内容は「家族8人で家事や育児を協力し合っているがぼくが一番大変。ほかの家族と比べてどうか?」だったのを番組側が改稿したこと、SNSで批判が殺到した両親の描写や長男の1日のスケジュールなど、多くに番組の編集・構成上の演出があったことなどが公表されたことで、批判の矛先は番組へと向くことに。“もはや演出ではなくヤラセではないか”などと憤る声が多数寄せられたのだ。
30日の定例会見で今村俊昭社長は、“ヤラセ疑惑”に対して「事実に基づいたもので構成されているので、ねつ造、ヤラセには当たらないと考えている」と否定しつつも、「こういったことを再構成する際に、世の中の関心事を視野にいれてしないと、受け止めが変わってしまう」「家族の関係性を十分伝えることができず、視聴者が実体と違う受け止めになり、ご家族に負担をかけたことは深く反省している」と反省を語った。
SNS炎上のところでは、今回の『ナイトスクープ』だけでなく、このところ“一般人参加番組”が大荒れとなることが続いており、
《『イロモネア』笑わない審査員の晒し上げ、『仮装大賞』子ども出場者高得点への批判、『ナイトスクープ』取材対象家族への中傷。もう見てられない》
《探偵ナイトスクープのさすがに叩きすぎイロモネアも叩いてたし大家族系も荒れるし、SNS総悪口時代に素人でる系の番組は相性悪すぎる》
《一般人を番組のネタにするのはやめたほうがいいです。月曜から夜ふかし等、ほかの番組にも言えることです》
《探偵ナイトスクープ、イロモネアもそうだけど素人参加型のテレビですぐ炎上して視聴者が素人をネット中傷するようになったらその番組はもう終わりだね…》
《ナイトスクープもイロモネアもだけど地上波に素人出すことに限界を感じるな》
といった、一般人参加の番組について懸念する声が多く寄せられている。ウッチャンナンチャンがMCの『ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』(TBS系)、萩本欽一(84)と香取慎吾(48)がMCを務める『全日本仮装大賞』、マツコ・デラックス(53)とSUPER EIGHTの村上信五(44)がMCを務める『月曜から夜ふかし』などがそうした番組だ。
“荒れた”一般人参加番組――まず『イロモネア』は、芸人が会場の観客100名から抽選された5名の審査員を笑わせることができるかを競う番組。現場では芸人も観客も、誰が審査員なのかわからない仕組みとなっているが、画面上には観客5名の様子がそのまま映し出される。
しかし、25年12月29日に復活特番が放送された際、SNS上では“笑わなかった審査員”の顔を晒した上で、その人への誹謗中傷が発生。26年1月3日、番組公式サイトに注意喚起の文章が掲載された。
『仮装大賞』は1979年から続く、視聴者が試行錯誤した「仮装作品」を競う人気番組だが、近年では《子どもが出れば必ずと言っていい程合格で一人で頑張るおじさんたちは悉く不合格》《いくらなんでも審査基準がおかしい》などと、年齢面を考慮したとしても作品のクオリティが度外視されているかのような点数のつけ方に疑問を呈する声が寄せられることが多い。
『月曜から夜ふかし』は、街頭インタビューで出会った一般人の面白トークを紹介する番組として人気を博している。しかし、25年3月24日に放送された、中国出身の女性が“中国ではカラスを食べる”という話をするVTRが、実際には《別の話題について話した内容を制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容》(公式サイトより)だったことが明らかに。
同月末の定例会見で日テレの福田博之社長が「担当ディレクターが“とにかく面白いものにしたい”という思いで意図的に編集した。このようなことは演出の範囲を超えており、あってはならないこと」だと謝罪する事態となった。