コンビニで淹れたての紅茶を飲む――。数年前まで、そんな光景はなかなか想像しにくかった。だが今、セブンイレブンが本気で仕掛けているのは、専用マシンで紅茶を抽出する『セブンカフェ ティー』(ホットRサイズ・税込み120円 Lサイズ・税込み180円 アイスRサイズ・税込み120円 Lサイズ・税込み210円)だ。

 2013年に『セブンカフェ』でコーヒーの販売を開始し、2025年6月には累計販売数90億杯に到達。“コンビニコーヒー”という巨大市場を作り上げた同社が、次なる一手として選んだのが紅茶だった。

 商品開発を担当するセブンイレブン・ジャパンの商品本部マーチャンダイザーである石橋利彦氏は、その特徴をこう語る。

「一番の特徴は香りです。淹れたての新鮮味と、茶葉の良いところをしっかり引き出しています。飲んだ瞬間に香りが鼻を抜け、味覚として楽しんでいただけるかを重視しました」

 SNSをのぞいてみると《セブンカフェの紅茶神すぎる》や《紅茶専門店ですかってくらい美味しい》といった声が目立つ。開発段階からこだわってきた香りの体験が、利用者にしっかり伝わっている証拠だ。

 そもそも、なぜ今、紅茶マシンの開発に取り組んだのか。石橋氏が話す。

「私たちの強みは、すぐ買えて、出来立て・淹れたてをすぐに食べられることです」

 24年9月当時、全国の1000店舗で提供しているお店のオーブンで焼いて販売する「セブンカフェ ベーカリー」について、「25年3月までに約3000店舗に販売エリアを拡大する」と発表しているセブンイレブン。消費者から高まる出来立て商品を食べたいというニーズに小売店側としても応えようと必死なのである。

 消費者の購買行動が日々変化する中で、家庭内でも日常的に飲まれる機会が多い紅茶は、以前から『セブンカフェ』での商品化を検討していたという。