■『おむすび』との被りを指摘する声も

『おむすび』は、“ギャルマインド”で生きる福岡出身の主人公(橋本)が、人々の健康を支える栄養士として活躍するまでを描いた作品。“博多弁の元ギャル栄養士”という設定は、確かに『ヤンドク!』の“岐阜弁の元ヤンドクター”というキャラクターと被っているところがあるかもしれない。この状況に《ギャルを演じた約1年後に元ヤン》《福岡ギャルの次は岐阜か》といった声も。

「また、出演者は主人公の恩師である向井理さん(43)や新人看護師役の宮世琉弥さん(22)、主人公の父役の吉田鋼太郎役さん(67)、そして“マブダチ”役の内田理央さん(34)など人気、実力のあるキャストが揃っているのですが、主人公をヒーロー的に描きすぎていて、そのせいで共演者との“化学反応”が起こりにくくて盛り上がりが弱い、という指摘も。

 最近の作品で言えば、昨年10月期に放送され、大ヒット作となった『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)はそのあたりが巧みでしたよね」(前出の制作会社関係者)

 竹内涼真(32)と夏帆(34)のダブル主演作『じゃあつく』は、偏った考え方をしていた主人公が同僚など周囲の人間との交流を経て価値観を広げ、人生を見つめなおしていく姿が丁寧に描かれ、多くの視聴者の共感を得た作品。主人公コンビを掘り下げる過程で周囲の登場人物の悩みなども多角的に描かれ、それも物語に深みを与えたとも言われている。

「そういった、主人公以外の描写が『ヤンドク!』は現状弱いのでしょうね。また、どうしても制作費の有無が作品のクオリティに関わってくるものですが、現在のフジテレビは“お金がない”状況にあると言われていますよね。その影響なのか、『ヤンドク!』の演出でも2つ、物議を醸したことがありますね」(前同)

 フジテレビは芸能界を引退した中居正広氏(53)の女性トラブルがきっかけで25年に勃発したいわゆる“フジテレビ問題”の影響で、深刻な番組制作費不足に陥っているとされる。

『ヤンドク!』では、舞台となる病院の内部だけでなく、外観までもがフジテレビ湾岸スタジオを利用していること、そして何より、医療ドラマの見せ場のひとつである手術シーンが、アニメーションで済まされていることから、

《湾岸スタジオ外観全体を病院に見立てたか…ロケ費用節約したか?》
《患部の手術シーンがアニメなのって予算が無かったから?それとも橋本環奈の技量不足をカバーする為?》
《ところで医療処置シーンがアニメに置き換わっているのは生々しさ排除のため?予算削減のため?》
《ヤンドク、手術創部(オペしてる傷口)が漫画になるのは予算が足りないのかな》

 といった、予算不足を疑う声が出てしまっている。

「手術シーンに関しては《生々しくなくて好き》《グロ苦手だから助かる》など好意的な声もあり、“あえて”なのかもしれませんが……。ただ、制作費が厳しくて、流れる映像がなかなか厳しいものであるのは、主演の橋本さんにとっては気の毒と言えそうです」(同)

 1月26日の第3話では、橋本演じる主人公が夜食に大きな“おむすび”を食べる、朝ドラ『おむすび』を意識したようなシーンが話題となった『ヤンドク!』。そんなドラマは、ここから盛り返せるのだろうか――。