■日本の海底に眠る最高品質の鉱脈!
そこで日本政府が期待を寄せるのが、小笠原諸島・南鳥島沖の日本の排他的経済水域、水深約6000メートルの深海に眠る、“レアアース泥”だという。
「日本は約10年前から南鳥島沖にあるレアアースを含んだ泥の調査を進めてきました。レアアースは、世界各地にありますが、南鳥島沖のものは、その中でも品質・埋蔵量ともにトップクラス。
放射線性元素をほとんど含んでおらず、処理のコストも少なくすむ。 実用化に成功すれば、地球上のレアアース需要を約300年分まかなえるとも言われています」(前同)
今年1月には海洋研究開発機構の地球深部探査船『ちきゅう』による調査を実施し、来年には本格的な採鉱試験も予定されている。
「この採掘においても、日本の技術力が発揮される」
と、サイエンスライターの川口友万氏は言う。
「水深6000メートルの水圧に耐え、船に搭載できるくらい細くて長い金属管を作れるのは、高度な製鉄技術を持つ日本だけ。他の国にはできません。
今後、海底に眠る油田の開発も期待されているので、今回の採掘技術が確立されれば、日本が世界有数の海洋資源大国になる可能性があります」
電子機器の中核部品といえば半導体も忘れてはいけない。近年、米・中・台の3者が覇権を争っていて、日本は蚊帳の外のように思えるのだが、
「その米・中・台が頼りにしているのが日本の半導体製造技術。半導体製造では、写真撮影のように超高解像度で回路をシリコン上に焼き付けます。
その技術を持つのが『ニコン』や『キヤノン』といった老舗企業です。日本の技術なくして、成り立ちません」(前同)