■妹との再会、素面での名乗り……“最終回であり得る”「ツギハギ展開」

“初代角乃”こと今森の降板による撮り直しで、具体的にどのようなことが考えられるか――まず1つは、角乃の妹・緒乙(桧山ありす/18)関連の描写の整合性が怪しくなるということ。

 角乃がゴジュウジャーになったきっかけは、幼い頃に行方不明になった妹・緒乙を探すため。戦いを経て角乃は第20話で緒乙と再会するも、直後のアクシデントにより緒乙は昏睡状態になり、現在まで意識不明のまま。

 ここで問題になってくるのは、“緒乙と再会した角乃”を演じていたのは今森だったことだ。目を覚ました緒乙がお見舞いに来ていた角乃を見て名前を呼ぶ――なんてシチュエーションを撮った後で降板騒動が勃発し、緒乙役の桧山を呼んでの撮り直しが叶わなかったのだとしたら……。志田だけ別撮りしても、 “昏睡状態から目覚めた緒乙の前に、彼女目線では面識のないはずの女性(※志田版の角乃)がいる。その女性を緒乙が何の疑問も持たず角乃と呼ぶ”という不自然な流れになってしまうだろう。

 そして、もう1つ考えられるのは、“素面での特殊演出”への影響。戦隊の最終回では、通常なら変身後の状態でやる“名乗り”を顔出しの状態で披露したり、激しい戦いの最中にマスクが壊れて、顔だけ露出した状態で勝利するなど、そういう熱いシーンが描かれることが多いのだ。これを志田に差し替えるにあたり、どうしても違和感のある編集になってしまうのかもしれない。

『ゴジュウジャー』の場合、最終決戦は主人公・吠(冬野)と宿敵・ファイヤキャンドル(三本木大輔/36)の一騎打ちになると見られる。しかし、これまでの物語を考えると、それとはまた別のところで復活したゴジュウジャーが変身する展開があってもおかしくない。

 たとえば、吠は物語の主題である“願いが叶う指輪争奪戦”の優勝者だが、その経緯は“厄災(※悪役)のせいで吠以外のゴジュウジャーが全員消滅したことを受けての不戦勝”という、望まない形での決着だった。吠が“指輪争奪戦”もう1度やり直すこと”を願って、メンバーが復活。これからも戦いは続くことに――というストーリーもあり得るだろう。その場合、前述の素面での名乗りが行なわれる展開は、十分にあり得る。

 上記のように多くの可能性が考えられる松浦氏の《如実にキャスト交代の問題が現れているシーンがある》という発言。ファンの間では、

《最終回がかなり無理ある展開ということは、1話にリセットされるけど顔は交代後のままとか…?》《ゴジュウジャー最終回の頑張ったけどどうしてもツギハギになってしまった場面って、絶対一河緒乙との再会シーンだろ…》
《最終回でキャスト交代の影響が如実に出るシーン、素面名乗り爆破(※定番の演出)が一番怖いな……》
《最終回撮影時期に旧角乃の降板が決まって一番大変だったって話と合わせると、「キャスト変更するかすら対応が決まってなかったので最終名乗りの時に角乃だけユニコーンに変身済」みたいな感じかな…》
《恐らく「禽じいが老人に戻る(※指輪争奪戦の恩恵で高校生まで若返っているゴジュウジャーの仲間)のと同様に角乃の顔が戻らないとおかしい」だと思うのだけど、だとしたら確かにどうするんだろうな》

 と、推察する声が多く寄せられている。

 泣いても笑ってもこれが最終回となる『ゴジュウジャー』。松浦氏は前述のインタビュー内で《大変な状況の中、撮影をやり切ったキャスト陣の堂々たる表情を、ぜひ見ていただきたい》と語っている。2月8日放送回は、キャスト、そして現場スタッフが最善は尽くしたもののはず。良い最終回になっていることを願うばかりだ。

特撮ライター・トシ 
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受ける。その後、歳を重ねても熱量は衰えず『クウガ』から始まる平成仮面ライダーシリーズと現在も歴史が続く令和ライダーはすべて履修し、『スーパー戦隊シリーズ』、平成以降の『ウルトラ』シリーズも制覇済み。『仮面ライダーゴースト』の主人公の決め台詞でもある「俺は俺を信じる!」を座右の銘に仕事に全力全開。