■北香那がドラマに出ずっぱりなわけ
北はまず、17年放送『バイプレイヤーズ』でカメレオン的な器用さが話題に。21年放送『アバランチ』(フジテレビ系)では暴行を受けてボコボコになり、23年公開の映画『春画先生』では、文字通り体当たりの演技を披露。映画・ドラマ好きには知られていたが、昨年の『ばけばけ』と今年の『替え玉ブラヴォー!』によって、世間に才能と魅力が広く知られることになった。
北香那の魅力はかわいいだけでなく、見る人の心に引っかかりまくるクセの強さだ。画面の中で立っているだけなのに、なにかあるのではないかと、気になってしまう。それに加えて、シリアスからコメディまで演じられる幅の広さ。その演技から憑依型俳優と呼ばれ、物語のキーパーソンとして、いまや引っ張りだこになっている。
最近の地上波ドラマは、正統派の恋愛ものや成長物語が減って、変化球的な作品が増えてきている。そうなると、北香那のように、どこかクセのある俳優のほうがフィットするのかもしれない。同じ注目俳優として、鳴海唯(27)、片岡凜(22)がいるが、彼女たちもストレートではないクセの強さがある。
昨年は、圧倒的な演技力で「演技おばけ」と称される若手実力派俳優として、河合優実(25)、そして高石あかりが本格ブレイクした。彼女らに続くのは、北香那で間違いないだろう。まずは、現在放送中で後半戦に入った『再会〜Silent Truth〜』で、どんな演技を見せてくれるか注目だ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。