連日盛り上がるミラノ・コルティナ五輪。メダル獲得はもちろん、選手の一挙手一投足が注目される裏側で、選手村で“人気”が殺到していたものがある。無料配布された1万個のコンドームが、2月6日の五輪開始以来3日でスッカラカンになったというのだ。平均すれば一日3000個以上が消費された計算になるこのニュースは、大きな関心を集めた。
そもそも選手村のコンドーム無料配布は、1988年のソウル五輪から定番化してきた。当時、世界的に問題となっていたHIV(ヒト免疫不全ウイルス)およびエイズ感染拡大の予防啓発が目的だ。以来、夏季・冬季含め、開催都市の選手村ではコンドームが無料配布されている。
「コンドームの数や配布の方法は大会ごとに異なります。たとえば、2016年のリオ五輪では、無料配布のほかコンドームの自動販売機も設置され、45万個が配布されたといいます。また“男女平等”を掲げ、史上初の男女同数枠を実現した24年パリ五輪では、大々的に性健康の啓発が行なわれ、約1万500人の選手たち向けに、男性用コンドーム20万個、女性用コンドーム2万個などが用意されました」(スポーツ紙記者)
そんな歴史がある五輪選手村のコンドーム。2月12日、イタリアの現地紙「ラ・スタンパ」が、匿名で選手が明かした話として「わずか3日で在庫が尽きた」と伝えると世界各国がこの話題を取り上げた。日本では2月15日以降、朝日新聞などにより、国際オリンピック委員会(IOC)が、2月14日までに選手村のコンドームが“品切れ”になっていたことを認めたことが伝えられている。
「パリ五輪のときには約1万500人の選手に対し、男性用・女性用合計30万個が配布されていましたが、今大会では1万個もなかったそうです。選手は約3000人ですが、一人当たりの個数を計算するとあまりに少なく、『ラ・スタンパ』紙は、“足りないことは予測できた”と報じています」(前同)